近年、飼い主の突然死や病気、入院などによって、愛する犬が困難な状況に置かれるケースが増加しています。この状況に対処するため、著者の富田園子さんが提唱する書籍『私が死んだあとも愛する犬を守る本』が7月26日に登場します。愛犬を絶対に守るための「しくみ」を整えることが、今の時代においていかに重要かを探ります。
日本は超高齢社会を迎え、65歳以上の高齢者が人口の29%を占める中、相次ぐ高齢者の孤独死やペットを残して旅立つ事例が現実のものとなっています。この状況は、高齢者だけでなく、忙しい生活を送る若者や健康な人々にも影響を及ぼしています。本書は、飼い主が不在になってしまった場合でも愛犬が幸せに暮らせるよう、そのための準備や手続きを詳しく解説しています。
この書籍では、まず自分に何かあったときに犬を託す相手の見つけ方を紹介します。また、犬のために残す遺産や、遺言書の書き方、さらにはペット信託と呼ばれる制度についても詳しく解説しています。これは、生前に愛犬について考えておくことが不可欠であることを強調しています。具体的には、飼い犬が急逝した場合の避けるための対策や、信頼できる人や施設を見つける方法の指南が含まれています。
特に、遺言書やペット信託の契約書の作成方法が丁寧に説明されています。法的に有効な書類を作成することで、愛犬が安心して生活できる環境を整えることができます。行政書士が監修しており、具体的な文例を挙げながら注意点も詳しく解説しています。これにより、愛犬を守るための確実なセーフティネットを持つことができます。
さらに本書には、愛犬のQOL(Quality of Life)を高めるための「うちの犬ノート」が収録されています。これは、愛犬の好みや健康状態を記録することで、託す相手がスムーズに犬のケアを行えるような情報をまとめることができるものです。このノートを用いることで、緊急時に余計な心配をさせずに済むような体制を整えることが可能です。
また、特別インタビューとして、俳優・坂上忍さんの活動についても紹介されています。坂上さんは、愛犬や保護犬のための居場所を提供するプロジェクトに携わっており、彼の経験や考え方が未来のペットの終生飼養にどのように繋がっているのかが語られています。
本書は、動物と共に生きるための新たな視点を提供してくれる一冊です。愛犬を飼う全ての方にとって、避けては通れない問題に対しての解決策が詰まっています。この機会に、あなたの愛犬を守るための「しくみ作り」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
【書籍詳細】
『私が死んだあとも愛する犬を守る本』は、著者富田園子さんを筆頭に、絵ははしもとみおさん、監修は行政書士の磨田薫さんが手掛けています。さらに、書籍の中には書き込み式の「うちの犬ノート」が収録されており、いざという時に役立つ情報を整理することができます。
この書籍は、ペットや動物を大切に思う全ての方にふさわしい内容です。愛する犬を路頭に迷わせないために、今日からできる準備を始めましょう。