高槻市のプロ競輪選手、伊藤信さんが世界選手権優勝
令和7年2月4日、高槻市に住む41歳のプロ競輪選手、伊藤信さんが自転車の世界選手権での優勝を果たし、市役所を訪れました。彼が報告したのは、昨年10月にフランスで行われた「UCIマスターズ世界選手権2024」で、M40-44歳クラスのスプリント競技で見事に1位を獲得したことです。
伊藤さんの自転車競技への道は、大学3年生の時に友人からの誘いを受けたことから始まりました。それ以来、彼は数々の大会で輝かしい成績を収めてきました。2019年の近畿地区プロ自転車競技大会ではスプリント部門で優勝し、2022年にはJBCF東日本実業団トラック大会でも同様に優勝。このような背景を持つ伊藤さんは、自転車界でもその存在感を示しています。
「スプリント」とは、選手2人が室内トラックで約750メートルを走り、そのタイムで順位を競う非常に短距離の競技です。この競技では、最高時速が70キロメートルに達することもあり、選手にとっては強力な加速力が必須です。そのため、伊藤さんは筋力トレーニングを中心とした練習を積み重ね、日々スピードの向上に努めてきました。
特に、世界選手権に向けては、東京オリンピックの金メダリストであるマティエス=ブフリさんをコーチに迎えて本番を想定したトレーニングを行い、瞬発力の向上を目指しました。この努力が実を結び、フランスでの大会では19名の選手を抑えて見事な優勝を果たしました。これが彼にとっての2度目の世界選手権優勝という快挙です。
市役所での報告の際、伊藤さんは「世界選手権での優勝という素晴らしい経験ができたことを嬉しく思います。今後はタイムをさらに縮めることに挑戦し、オリンピック出場を目指して頑張っていきたい」と、将来への意気込みを表明しました。これに対し、濱田剛史市長は「おめでとうございます。あなたの成功が新たな挑戦のきっかけになりますように」と激励。伊藤選手の今後の活躍に期待が高まります。
今後、伊藤信選手がどのような道を切り開いていくのか、注目が集まるところです。