日本のアニメーターの未来を切り拓く「NeW NeW」作品が決定
公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が提案する、国内の短編アニメーション作家を支援する新たなプログラム「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」、通称「NeW NeW」が始動しました。このプログラムは、国内の有望なアニメーターの育成から海外展開までを包括的に支援し、日本のアニメーションを国際的に広めることを目指しています。
NeW NeWとは?
NeW NeWは、文化庁の補助金を受けた「文化芸術活動基盤強化基金」に基づくプログラムで、次代を担うクリエイターの挑戦や育成を行うことを目的としています。国内の短編アニメーション作家を対象に公募枠と推薦枠を設け、各3名、計6名のアーティストが選出されました。これにより、国内外の専門家とのネットワークを構築し、一人一人の才能を国際的に発信することを促進します。
第一期アーティストの紹介
公募枠アーティスト
新作企画を基に海外進出が期待される作家三名が選ばれました。彼らは新しい挑戦を通じて、国際的にその存在感を高めることが期待されています。
- - 金子 勲矩作品企画『Crabs and Rabbits』
1994年生。早稲田大学から多摩美術大学大学院を経て、グラフィックデザイン学科の助手として活動中。彼の作品は独創的な視点を持つ短編アニメーションが特徴です。
- - 関口 和希作品企画『アニメーション作家のねこちゃん』
体験や感情を通じて共感を呼ぶ作品を作成するアニメーター。日本アニメーション協会の会員でもあります。
- - ひらの りょう作品企画『NIGHT IN THE EYEWALL』
埼玉県春日部生まれ。多様なスタイルのアニメーションを手掛け、国内外の映画祭で数々の入選歴を持つ。
推薦枠アーティスト
また、国際的なコンペティションで既に実績を持つ三名のアーティストが推薦枠として選出されました。彼らは未来のアニメーションシーンにおいて重要な役割を果たしています。
札幌市に在住し、海外の映画祭で受賞歴を持つ。彼女はフリーランスのアニメーターとして多方面で活躍しています。
茨城大学と東京藝術大学院を修了し、カナダで共同製作した短編が話題に。国際的なステージでの活躍が期待されています。
瀬戸内海出身で、アニメーション研究者としても知られる。短編『骨嚙み』で受賞経験も。
育成プログラムの内容
選出されたアーティストたちは、令和7年2月から11月の間にさまざまな育成プログラムに参加し、新作企画の制作や発表に挑む予定です。プログラムには、売り込み資料の作成やピッチ訓練、国内外の専門家によるレクチャー、ワークショップ、映画祭参加の機会など、多岐にわたるサポートが含まれています。
「NeW NeW」は、アーティストたちの国際的なネットワーク構築を促進し、次世代アニメーションの創造力を引き出す重要なステップと期待されています。彼らの活動は、今後のアニメーションシーンの発展に大きく寄与することでしょう。
最後に
今回のプログラムの成果発表会は2025年2月22日(土)に開催され、選出されたアーティストによる作品の上映と、今後の展開についてのトークが予定されています。参加費は無料で、事前登録も不要です。
詳細についてはCG-ARTSのウェブサイトをご覧ください。