暑くて長い夏を乗り切るファッションビジネスの新戦略
2023年の夏は、例年に比べて長く厳しい暑さが続くとの予測が立てられています。それに伴い、ファッションビジネスも新たな展開が求められる時代に突入しています。特に、残暑が長引くことで従来のMD(マーチャンダイジング)カレンダーの見直しが必要になるという声が多く聞かれます。
「WWDJAPAN」8月19日号では、ファッション業界がどのようにこの挑戦に立ち向かっているかを深掘りしています。ウイメンズとメンズの有力ブランドに対し、8月から12月のシーズンに関するアンケートが実施され、気候に左右されない商品作りの知恵が集められました。また、三陽商会の加藤郁郎副社長をはじめとする業界のベテランたちの努力やアイデアが、商品開発や客足を呼び寄せるテクニックとして紹介されています。
先行きが見えにくい今年の夏。ファッション企業は、天候に左右されないMDやコーディネート提案をまとめたカレンダーを提案しています。これにより、エンドユーザーに対して最適なスタイルを提案し、消費意欲を引き出す狙いがあります。
さらに、中国発のフィギュア企業「POP MART」も注目を集めています。その売上高は約1260億円、時価総額は8000億円に達しており、サンリオに肉薄する勢いを見せています。特集記事では、「POP MART」がどのようにしてこのポジションを築いたのか、また今後の日本展開について関連責任者のインタビューも収めています。
一方、米国での「ペットの人間化」現象も掘り下げられています。ペット関連の商品が急成長を見せている中、ファッション業界でも「キッズカテゴリー」を超えてペット市場に目を向ける動きが見られます。このトレンドを生かすビジネスチャンスについても議論されています。
今号では、この他にも「ブルガリ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したメアリー・カトランズへのインタビューや、デザイナーたちの意外な一面を探る「ファッションパトロール」の座談会も盛り込まれています。顔出しNGのデザイナーたちが語る本音は、業界の裏側を垣間見れる貴重な機会です。
特集の最後には、編集部による「今週のeye」コーナーもあり、今後注目すべきトピックが紹介されています。ファッション業界がどのように変革に挑むのか、その鍵がこの号に詰まっています。
暑さが続く中、ファッションビジネスがどのように進化するのか、今後の動向に期待が高まります。