Hyundaiが未来のモビリティビジョンを発表
2025年6月3日から5日まで、スペインのバルセロナのカタルーニャ・カンファレンス・センターで開催された「FISITA World Mobility Conference 2025」にて、Hyundai Motor Companyが未来のモビリティへのビジョンと技術革新に関する重要な展望を発表しました。
会議は、国際自動車技術会連盟(FISITA)が主催し、自動車業界の幹部やエンジニアたちが集まる国際的なイベントとして知られています。このカンファレンスには、2,000人以上の参加者が集まり、技術セッションや論文発表を通じて最新の研究成果が共有されます。
CEOホセ・ムニョスの基調講演
HyundaiのCEO、ホセ・ムニョス氏は、基調講演においてモビリティリーダーとしての取り組みを強調し、業界の先駆者たちとの対話を織り交ぜながら、自社のビジョンを語りました。
「エンジニアとしての視点から、Hyundaiの旅を皆さんと共有できたことを嬉しく思います。我々は、安全で持続可能、そして便利な移動手段を提供するために、技術の限界に挑戦し続けます」と語り、参加者に謝意を示しました。また、この機会にFISITA初の韓国人会長に就任したキム・チャンファン副社長への祝辞も忘れませんでした。
技術革新と水素モビリティの紹介
会期中、Hyundaiは新型NEXOとその強化された燃料電池システムを展示し、最先端の水素モビリティ技術を紹介しました。また、特別技術セッションでは、欧州のパートナー企業との共同研究の成果が紹介され、仮想性能検証や新型ブッシング技術に基づくEVの性能向上に関する内容が発表されました。
このような技術の導入は、Hyundaiがモビリティエコシステムにおけるスマートソリューションプロバイダーとしての立場を強調する一環です。新型NEXOは、水素社会の実現に向けたHyundaiの真摯な取り組みが具現化されたモデルと言えるでしょう。
グローバルな連携を強化
Hyundaiは、今回の会議が自動車業界におけるイノベーションの触媒となり、グローバルなモビリティ研究の学術的連携を推進する契機になると期待しています。また、この取り組みは「人類のための進歩」というビジョンの実現に向けた第一歩と位置づけられています。
Hyundai Motor Companyは1967年に設立され、現在では世界200ヶ国以上で事業を展開。約12万人の従業員を擁し、持続可能な未来に向けたソリューションの提供に邁進しています。特に水素燃料電池技術を活用したゼロエミッション車の導入は、同社の大きな焦点です。
これからもHyundaiは業界をリードする存在として、自社のビジョンを推進しつつ、グローバルなモビリティの未来を形作る存在であり続けるでしょう。