JINSの「寝る育」プロジェクトがスタート
株式会社ジンズホールディングス(以下、JINS)は、子どもたちの睡眠に関する課題に取り組むため、「寝る育」という新たなプログラムを始めました。この取り組みは、一般社団法人 日本睡眠協会と共同で進められ、最初の学習機会は品川女子学院で行われました。
子どもたちの睡眠環境を整える重要性
OECDの調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、先進国の中で最も少ないことが明らかになっています。特に、子どもたちにおいては、これが発育や学習にも影響を及ぼす可能性があるため、大きな問題とされています。厚生労働省による「健康づくりのための睡眠ガイド2023」も、社会が連携して睡眠の質を改善することの重要性を呼びかけていますが、実際に睡眠について学ぶ機会はまだ限定的です。
JINSは、これらの問題を解決するため、科学的根拠をもった情報発信を行っている日本睡眠協会と協力し、寝る育プロジェクトを立ち上げました。これにより、より多くの人々が睡眠について学べる機会を提供し、課題解決へとつなげることを目指しています。
品川女子学院での特別講座
プロジェクトの一環として、2024年7月19日(金)に品川女子学院の生徒36名を対象に、特別講座が実施されました。生徒たちは、まず生活リズムを振り返るワークショップに参加し、その後、日本睡眠協会理事長の内村先生による基調講演を受けました。講演では「睡眠の学習や心身に及ぼす影響」というテーマに基づき、より良い睡眠が脳や心、身体に与える影響を学びました。
また、「睡眠負債度診断」を行い、自分の睡眠環境をどう整えていくかを考える時間も設けられました。参加した生徒たちは、この夏休み中に実践する計画を立て、睡眠日誌を用いて実際の睡眠の変化を記録することになっています。最終的には、2024年9月2日(月)に各自の研究発表を行う予定です。
探求的な学びを促進
この「寝る育」プログラムを通じて、生徒たちが自ら仮説を立て、それを検証・分析することで、居眠りや生活習慣という日常的なテーマへの関心を高めることが期待されています。JINSは今後も日本睡眠協会をはじめとする様々なパートナーと共に、子どもたちの睡眠教育の充実に向けた活動を続けていく方針です。
睡眠は誰もが毎日経験するものですが、その重要性について深く考える機会は限られています。JINSの取り組みを通じて、睡眠に対する正しい理解と関心が育まれることを期待したいですね。関係者や教育機関からの問い合わせも随時受け付けていますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。