三島有紀子監督が描く人間の暗部
映画『一月の声に歓びを刻め』が、2025年7月30日(水)にDVDとして発売されることが決定しました。この作品は、性暴力や心の傷といったシリアスなテーマに挑みながら、深く静かに罪の意識を見つめ直す内容となっています。
監督の三島有紀子は、長編映画としてはこれで10本目の作品を発表します。彼女は自身の47年間の経験からインスパイアされた「ある事件」をもとに、オリジナル企画として自主映画の形式でこの作品を完成させました。
魅力溢れるロケーション
『一月の声に歓びを刻め』は、八丈島の雄大な自然や大阪のエネルギッシュな街、北海道洞爺湖の美しい雪景色を背景に、個性豊かなキャストが集まりました。前田敦子、哀川翔、カルーセル麻紀がの演じる各キャラクターが、架空の「船」を通じて罪と赦しのテーマを描き出します。特に、三人の視点から異なる角度で描かれる「ある事件」は、観客に強いメッセージを届けることでしょう。
受賞歴と高評価
本作は、第26回イタリア・ウディネファーイースト映画祭のコンペティションに正式出品され、さらには第79回毎日映画コンクールで助演俳優賞を受賞したカルーセル麻紀の活躍にも注目が集まります。映画祭などで高い評価を受けている三島監督の作品は、多くの観客の心に触れることでしょう。
映画評論家も絶賛
映画評論家の北川れい子さんは、この作品を「人間の暗部や複雑性を斬り込むタフな監督」と称賛しています。「ハードボイルドな問題作」として、深い痛みと傷みを描き出したことに感銘を受けたと語っています。三島監督の作品には「何度でも観たい」という魅力があります。
DVDリリースへの喜び
三島監督自身もこのDVDリリースに対し感謝の意を表しています。観客から「この作品をお守りのようにずっと持っていたい」という声が寄せられる中、彼女は「新しい明日に歓びを刻んでほしい」と願っているとのことです。
DVDの詳細
リリース日: 2025年7月30日(水)
価格: 4,400円(税込)
封入特典として、三島監督による書き下ろしの20ページのブックレットが付属します。また、特典映像にはメイキングやインタビュー、劇場予告編なども収録される予定です。詳細は今後発表されるとのことです。
株式会社カズモから発売され、発売元は株式会社ハピネット・メディアマーケティングです。シネマの新たな形を体験したい方は、ぜひこの機会をお見逃しなく!
ストーリー概要
物語は、北海道・洞爺湖に住むマキの一家が正月を迎え、過去の痛みを抱えながら迎える家族団らんの瞬間から始まります。東京・八丈島では、罪を背負った父と妊娠した娘の再会の物語が描かれ、大阪・堂島では過去のトラウマを抱えるれいこが新たな出会いを通じて自分を見つめ直します。
観る者の心に残る、深く切ない物語で満ちた『一月の声に歓びを刻め』。ぜひご期待ください。