エッジAIコンピューティングの新たな選択肢
ハギワラソリューションズ株式会社(名古屋市)は、PCIe Gen4に対応した産業用NVMe SSD「N700Kシリーズ」を新たに発売しました。これは、エッジAIコンピューティング向けに特化した製品で、特に通信インフラやスマートファクトリー、医療画像解析など、多岐にわたる用途を想定しています。
この「N700Kシリーズ」は、エンタープライズ向けのNVMeコントローラを採用し、産業機器向けのTLC NANDに基づいたデザインが特徴的です。形式はM.2 2280、U.2に加え、ハギワラとして初めてのE1.Sを提供することで、様々な筐体構成に対応しています。これにより、1Uや2Uサーバーから高密度エッジノードまで、幅広いストレージ設計が可能となります。
NVMe SSDの時代の到来
エッジ側でのデータ処理は急速に進化しており、従来のSATAインターフェースからNVMe/PCIeベースのサーバ設計へのシフトが加速しています。特に5G基地局やMECノードでは、高密度実装とスループット双方のニーズが強まっており、選択肢の多様性が求められています。
ただ、一般的な民生向けSSDは特定の産業用途やインフラに対する要求を必ずしも満たさない場合があります。そこで「N700Kシリーズ」は、従来の700シリーズを継承しつつ、エッジサーバーに必要な高性能と産業用の信頼性を両立させることを目的としています。
高スループットとフォームファクタの多様性
このSSDは、PCI Express Gen4 x4インターフェースに準拠しており、持続的読み取りで最大7,210 MB/s、書き込みでも最大2,020 MB/sを実現しています。また、ランダムアクセス性能も優れており、AI推論や画像・センサーデータの同時処理が可能です。
さらに、M.2 2280、U.2 15mm、E1.S 9.5mmという3つのフォームファクタを提供。特にE1.Sは、今後の高密度サーバー需要に応えるための新しい選択肢です。
温度管理と電源保護機能
「N700Kシリーズ」では、BiCS5ベースのTLC NANDを採用し、0~70℃の通常モデルと、-40~85℃動作が可能なエクスパンデッドモデルを用意しています。これは温度変化の大きい環境下での安定動作を意識した設計です。
また、PLP(Power Loss Protection)機能により、電源断時にもデータの保護がなされており、信頼性の高い運用が期待できます。
幅広い容量バリエーション
「N700Kシリーズ」は、480GBから7,680GBまでの様々な容量があり、用途に応じた設計が可能です。
さらに、専用の「LiveMonitorPlus」による運用状況の可視化が実現されており、これにより保守業務の効率化も図れます。
長期供給への対応とトレーサビリティ
全製品にはユニークなシリアル番号とQRコードが付与され、製造履歴を長期的に管理。ライフサイクル情報の提供により、産業用途専用の設計がサポートされています。
まとめ
ハギワラソリューションズの「N700Kシリーズ」は、未来のエッジAIコンピューティング市場に大きな影響を与える製品です。高性能、柔軟な設計、信頼性が求められる今日において、この新しいSSDは必見のアイテムです。