デジタル給与の時代へ！給与デジタル払いがもたらす新しい価値

近年、デジタル技術の進化に伴い、従来の業務形態が大きく変わりつつあります。特に、給与の支払い方法に関する革新が、働く人々の利益や利便性を向上させる新たな流れを作り出しています。

2023年4月、労働基準法の改正により、給与をデジタルマネーで受け取ることが可能になりました。この背景には、キャッシュレス社会への移行や、それに伴う従業員の利便性向上の必要性があります。

キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社（以下、キヤノンITS）とBIPROGY株式会社は、この新しいトレンドに合わせて、財務会計および人事給与システム「SuperStream-NX」と価値交換基盤「doreca」との連携を発表しました。

従来の給与支払いは、現金または銀行口座への振り込みが主な手段でしたが、これにデジタルマネーが加わることで、従業員はより多様な選択肢を持つことができます。この連携によって、「SuperStream-NX」を利用している企業は、従業員がデジタルマネーでの給与支払いを選択することが可能になります。

このシステムは、FBデータ（全銀協フォーマット）を利用して「doreca」にアップロードする仕組みとなっており、従業員が事前に登録したデジタルマネーアカウントへの送金が容易に行えるようになります。これにより、人事部門の負担は軽減され、より効率的な給与管理が実現します。

デジタルマネーの支払いは、給与全額または一部を選択できるため、これまでにないフレキシビリティをもたらします。特に、若い世代の従業員やキャッシュレス派の人々には、大いに歓迎されるでしょう。このような新しい給与の形は、企業の福利厚生としても重要な要素となり、従業員のモチベーション向上や業務効率化にも寄与します。

セミナーの開催

さらなる理解を深めるため、2024年9月12日には、キヤノンITSとBIPROGYが共催するセミナーが開催されます。このセミナーでは、社会保険労務士の深瀬勝範氏による基調講演が行われ、給与デジタル払いの法改正や今後の展望についてのパネルディスカッションが実施されます。定員が設定されているため、興味のある方は早めに申し込みを行いましょう。

未来への展望

「SuperStream-NX」は、今後も様々な要望に応えるため、アライアンス製品を拡充し、利便性の向上を目指していく方針です。BIPROGYはデジタル給与や保険、経費支払いといった分野で、シームレスなキャッシュレス体験の普及に取り組むことを目指しています。

この新しい給与の形は、労働者の生活を豊かにするだけでなく、企業にとっても業務効率を高める重要な施策となるでしょう。