松島大観荘が実現した新しいコーヒーの楽しみ方
宮城県松島にある老舗リゾートホテル、松島大観荘が、宿泊客の健康を考えた新しいコーヒーサービス「CHOOZE COFFEE for BIZ」の提供を始めました。2023年10月1日から正式に導入されたこのサービスでは、カフェインの量をお客さま自身が選ぶことができます。この革新的な取り組みは、観光地の宿泊施設としての新たな価値を提供し、健康への関心が高まる中で特に注目されています。
カフェイン量を調整可能な新しいコーヒー
「CHOOZE COFFEE for BIZ」では、コーヒーのカフェイン量を3つの選択肢から選べるようになっています。具体的には、通常のカフェイン量(100%)、カフェインが少なめのオプション(50%)、そしてカフェインレス(0%)の3パターンが用意されています。これにより、宿泊中のお客様は食事やリラクゼーションの時間に、自分に合ったコーヒーを楽しむことができるようになります。
このサービスは、宿泊客が滞在中の健康管理を行う手助けをすることを目的としており、カフェインの摂取量を時間や気分、体調に合わせて調整できる「カフェインコントロール」というライフスタイルを提案しています。
コロナ禍以降のニーズに応える柔軟なサービス
コロナ禍を経て、団体客が減少する中で、松島大観荘はターゲット顧客をファミリー層にシフトし、ひとりひとりが空間で自由に過ごすことを重視した宿泊体験を提供しています。旅行スタイルの多様化に応じて、宿泊中のお客様が希望する時間をどのように過ごすか、そのスタイルの向上が求められています。
また、宿泊客の健康への配慮も高まっており、安心して飲める飲食物の選択肢を豊富に用意することが、宿泊施設にとってますます重要な課題となっています。
コーヒー提供の実績と反応
松島大観荘内のレストラン「ラ・セレース」では、朝食・夕食ともにビュッフェスタイルでお客様に食事を提供しており、9月1日からこの新しいコーヒーサービスの試験的な導入を開始しています。その結果、宿泊客の満足度は非常に高く、特にカフェインの調整ができる点が好評です。試験導入期間中の効果的なカフェイン量のオーダー割合は、100%が51%、50%が26%、0%が23%と、約半数のお客様がカフェイン量を減らしてコーヒーを楽しんでいることが分かりました。
また、女性や高齢者だけでなく、男性のお客様からも支持を受けており、今回の取り組みが実際に宿泊体験を向上させていることを示しています。さらに、海外からの観光客にも好評で、新しいコーヒー提供スタイルが注目を集めています。
継続的なサービス向上を目指して
松島大観荘は、カフェインコントロールサービスの効果を確認し、今後もお客様の健康や滞在体験の向上に向けた取り組みを強化していく予定です。将来的には、ホテルやオフィスなど、さまざまな施設への導入を視野に入れており、健康経営に取り組む企業とも連携していくことを目指しています。
さらに、エコシステムの重要性を考慮し、カフェインレスコーヒーの生産国での現地製造の実現に向けた研究開発も進めています。これにより、消費者の健康だけでなく、世界の貧困問題の解決にも貢献したいと考えています。
ストーリーライン株式会社の代表である岩井順子氏は、「カフェインコントロール」は、健康意識の高まりに応じた上質な宿泊体験をするための有効な手段であると強調しています。これからも、この取り組みが人々の健康づくりのきっかけとなることを願ってやみません。
お問い合わせ
松島大観荘やCHOOZE COFFEEについての詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。健康に配慮した新たなコーヒー体験を、ぜひ一度お試しください。