東京ダイヤモンド工具製作所、名刺管理の革新
創業から90年を超えた東京ダイヤモンド工具製作所は、半導体や一般製造業向けのダイヤモンド工具を製造・販売しています。長年にわたり、全国に10の拠点を構えて営業活動を行ってきた同社では、営業部門間での名刺情報の管理が課題となっていました。名刺管理は個人の手に委ねられ、連携も不十分だったため、重複した提案や属人的な情報管理が問題視されていたのです。
Eight Teamの導入
2023年6月、東京ダイヤモンド工具製作所は名刺管理アプリ「八」Eight Teamを導入しました。このツールは、名刺をカメラで撮影するだけで簡単にデータを共有でき、全社の名刺情報を3000社以上一元的に管理することが可能です。これにより、営業部門が持つ顧客情報が明確に可視化され、「誰がどの取引先と接点を持っているのか」を即座に把握できる体制が整いました。
導入に際しては、情報の属人化を解消することが最も重要な目標でした。以前はSFA(営業支援システム)を導入しようとしましたが、従業員のITリテラシーの差や、データ入力の煩わしさが障壁となり、定着しない状況が続いていました。しかしEight Teamの直感的な操作性により、現場で自然と使いこなすことができ、容易に名刺情報の管理が行えるようになったのです。
弊社の営業活動に与えた影響
Eight Teamの導入は、名刺情報を統一するだけでなく、各拠点間での連携を強化しました。これにより、従来のマンネリ化した営業活動が改善され、重複提案の削減にもつながりました。社内でのコミュニケーションも円滑になり、口頭やチャットでの確認の手間が減少。営業活動のスピードや正確性の向上が実感されています。
加えて、同社では展示会や営業活動で獲得した名刺もEight Teamで管理。この情報を共有することで、迅速なフォロー体制が構築され、顧客接点の把握が容易になりました。さらに、マーケティング・オートメーション(MA)ツールとの連携により、メール配信の自動化も実現し、情報発信のスピードが飛躍的に向上。問い合わせも従来の月20件から、今や月50~80件に増加しました。
表彰の受賞
このような取り組みが評価され、名刺管理サービスEightを活用し高い成果を上げたユーザーには「Eight Award 2025」が授与され、東京ダイヤモンド工具製作所は「チーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これにより、名刺管理の重要性と組織の連携強化が周知されると同時に、同社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環としても重要なステップとなりました。
今後の展望
DX推進室の小久保拓志様は、「従業員のITリテラシーに差がある中で、現場が自ら使いたいと思えるシンプルな仕組みを整えることが、DXを進める第一歩だ」と語ります。Eight Teamを利用することで、現場が自然にデジタル技術を使いこなせるようになり、情報管理の属人化が改善されました。今後はこの成功を基に、さらに「現場発のDX」を推進していく考えです。
会社情報
東京ダイヤモンド工具製作所は、半導体・製造業向けダイヤモンド工具の専門メーカーとして、今年で91年の歴史を有します。今後もさらなる成長と顧客満足を目指し、次世代の営業活動に挑戦していきます。
公式サイト:
東京ダイヤモンド工具製作所