フレキシブルダクト施工支援ロボットが建設現場に革命をもたらす
三機工業株式会社が新たに開発した「フレキシブルダクト施工支援ロボット」が、建築設備工事において高所作業を大幅に削減する可能性を秘めています。このロボットは特に空調用ダクトや制気口の施工作業に特化しており、試験運用を経てその効果が確認されています。施工現場における作業の安全性向上や効率化に貢献し、さらには施工デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にも寄与します。
開発の背景
近年、建設業界では人手不足や働き方改革の必要性が高まる中、効率的に作業を進める手段としてロボットの導入が進められています。従来は高所作業車や仮設足場を使用して行われていた空調ダクトの設置作業は、支援するための工具を上方向に使いながらの作業が必要であり、特に高層ビルなどでは作業箇所が1,000ヵ所以上にも及ぶことがあります。そこで、施工数の多い「フレキシブルダクトの吊り込み作業」という特定の工程を支援するロボットの開発が進められました。このロボットは、実際に施工現場での試運用を通じて高所作業の時間を50%以上も短縮する成果を上げています。
基本構成と特長
このフレキシブルダクト施工支援ロボットは、以下の基本構成から成り立っています:
- - 吊り元を打設する鋲打ち機構
- - ダクト支持機構および昇降リフト機構
- - 制御機器
このような機構により、従来の高所作業車や足場を使わずに、地上から直接施工を行うことが可能になります。主な特長は以下の通りです:
1.
高所作業時間の大幅削減
天井面への施工物や工具をリフトで自動的に昇降させることで、吊り込み作業の大部分が地上で行えるようになります。これにより、高所作業の時間が従来よりも50%以上削減される見込みです。
2.
作業者の負荷軽減
効率的な作業が実現されることで、作業者の負担が減少し、上向き作業による疲労感が20%以上も軽減されるとともに、作業の安全性も向上します。
施工の流れ
この施工支援ロボットを利用した新工法では、従来のように高所作業を行うのではなく、地上から作業を行うことができます。この革新的なアプローチにより、施工工程全体が効率化されることが期待されています。
今後の展望
今後はこのロボットを様々な実務において運用することで、その実績を積み重ね、ロボット活用による業務の合理化や生産性、品質向上の進展を目指します。三機工業は、フレキシブルダクト施工支援ロボットを活用した新たな技術開発に取り組むことで、ますます進化する建築業界のニーズに応えていく考えです。これはまさに、現代の建設業界における革新の象徴と言えるでしょう。