2025年7月1日、東京で発表されたMCデジタル・リアルティ株式会社とビッグローブ株式会社の新たな連携に関するニュースが注目を集めています。この包括的な提携により、両社は接続性を強化し、幅広い顧客に迅速なサービス展開を実現する方針です。
MCデジタル・リアルティは、国内でデータセンターやコロケーション、相互接続サービスを展開している企業であり、その本社は東京都港区に所在しています。MCデジタル・リアルティは三菱商事と米国のDigital Realtyの合弁会社で、2017年に設立されました。サービスの多様性を生かし、AI技術を活用したビジネスの成長を支援しています。
一方、ビッグローブ株式会社は、1986年に始まったNECのPC-VANから歴史をスタートし、1996年にはインターネットサービスプロバイダ「BIGLOBE」として名を知られるようになりました。現在、同社はKDDIの完全子会社となり、様々なネットワークサービスを提供しています。
今回の提携によって、MCデジタル・リアルティのお客様は、NRTキャンパス(千葉県印西市)とKIXキャンパス(大阪府茨木市・箕面市)で、BIGLOBEのIPトランジットサービスを利用できます。この新サービスの導入により、企業はよりシームレスに、データセンターのインフラを活用して迅速にビジネスを展開できるようになります。特に、AI対応のデータセンターとして、顧客のニーズに対応しやすくなると期待されています。
一方、MCデジタル・リアルティの社長、畠山孝成氏は、ビッグローブとの連携を通じてエコシステムの拡大を図り、より利便性の高いサービスを提供する考えを示しました。また、BIGLOBEの取締役執行役員常務の石井隆宏氏も、同社の持つ広範なネットワークを生かして、顧客のビジネス発展に寄与する意欲を語っています。
MCデジタル・リアルティは、デジタル・リアルティのグローバルなデータセンタープラットフォーム「PlatformDIGITAL(R)」を活用し、世界各国のデータセンターコミュニティにおける充実したネットワークへのアクセスも可能です。この強固なインフラを背景に、AIを活用したコンシューマー向けアプリやサービスの開発がさらに加速すると考えられています。
ビッグローブのサービスを通じて、MCデジタル・リアルティのお客様は、国内有数のバックボーンネットワークの利点を享受できるようになります。これにより、Eコマースや各種SaaSサービスの展開がスピーディになり、より多くの顧客に対応することが可能になるでしょう。
このように、MCデジタル・リアルティとBIGLOBEの連携強化は、業界での競争力を高め、顧客に対して価値あるサービスを提供する原動力となると期待されています。今後の進展に注目です。