家庭からの廃食油回収プロジェクトがスタート
2024年10月28日、
日本航空株式会社(JAL)と
イオンマーケット株式会社が、全36店舗で家庭から出る廃食油の回収を開始することを発表しました。このプロジェクトは、持続可能な航空燃料である
SAF(持続可能な航空燃料)製造のための原料を家庭から集めることを目的としており、環境への取り組みとして注目を集めています。
環境への配慮を考えた新しい取り組み
JALは、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指しており、特に航空機の脱炭素化を推進しています。このプロジェクト「すてる油で空を飛ぼう」は、家庭からの廃食油を回収し、SAFの原料として再利用することを目指しています。イオンマーケットもリサイクル商品や環境に配慮した商品を扱っており、共に環境問題解決に向けて取り組んでいます。
廃食油回収の仕組み
廃食油の回収は、ピーコックストア全店舗に設置される回収ボックスを利用して実施されます。回収は、原則として毎日店舗の営業時間に合わせて行われ、家庭で集めた廃食油をボックスに流し込むスタイルです。この取り組みは、単一の事業者による全店舗での展開としては初めての試みです。
回収された廃食油は、2025年に予定されている国内初のSAF製造プラントで使用される見込みです。それまでの間は、バイオディーゼルとして利用されます。こうした取り組みを通じて、JALとイオンマーケットは持続可能な未来を目指し、環境負荷の削減に貢献することを約束しています。
参加方法と特典
このプロジェクトに参加するには、店舗で220円(税込)の参加費を支払う必要があります。参加者には、回収ボトルとJALのオリジナルステッカーが贈られます。さらに、廃食油の回収量を報告した場合には、抽選で特別なプレゼントが用意されています。
ステークホルダーの声
JALの代表取締役社長である鳥取三津子氏は、「このプロジェクトを通じて、社会全体の環境意識を高め、これからの未来を共に考える機会を提供したい」と語っています。また、イオンマーケットの乾哲也社長は、「私たちが普段の暮らしの中でできる小さな活動が、持続可能な社会の実現に寄与することを願っています」と述べています。
結論
家庭からの廃食油回収プロジェクトは、環境に配慮した新たな一歩として、多くの人々に支持されることでしょう。私たち一人ひとりが、身近なところから環境問題に取り組むことができる時代に突入しています。今回の取り組みは、持続可能な社会を実現するための大切なステップとなることでしょう。
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