ナースまつり2025が盛況に開催
2025年7月16日から18日まで、東京ビッグサイトにて「ナースまつり2025」が開催され、3069名の看護職が会場を訪れました。このイベントでは、看護師の働き方や医療現場での革新をテーマにした講演や、ファッションショー、アワードなどバラエティ豊かなプログラムが展開されました。特に注目すべきは、「日本一働きやすい病院アワード2025」の発表であり、済生会横浜市東部病院が見事に大賞を獲得しました。
看護師支援事業「ナースまつり」
ナースまつりは、熊本県宇城市に本社を置くマインヘルスケア株式会社が運営する看護師支援事業で、看護師同士の連携と働きやすい職場環境の実現を目指しています。今年の第1回目のアワードには20の医療機関がエントリーし、その中で済生会横浜市東部病院が栄誉ある受賞を果たしました。その理由は、看護師が働きがいを感じられる環境づくりに積極的に取り組んでいるからです。
済生会横浜市東部病院の取り組み
済生会横浜市東部病院では、「働きやすいから挑戦できる、挑戦できるから看護が楽しい」という理念のもと、急性期看護の専門性を生かして様々な改革に取り組んでいます。特に注目すべき取り組みは以下の3つです:
1.
人を大切にする環境作り
看護師の離職理由の多くが人間関係であることに注目し、スタッフ同士のコミュニケーションを促進する工夫がなされています。インターンシップ参加者の85%が当院に応募する理由として、良好な職場環境が挙げられています。新入職員への歓迎イベントや、勤務環境の見直しが奏功しています。
2.
挑戦を支援する制度
院内認定研修制度や特定行為研修への参加支援を行い、新人看護師のスキル向上を促しています。このように、看護師が成長を実感できる体制が整っています。
3.
未来を見据えた看護教育
急性期に閉じることなく、他の医療分野への研修機会も用意されており、院内での研修だけでなく多様な視点を持った看護師の育成に努めています。
ワクワク賞に輝いた病院の発表
今回「ワクワク病院賞」を受賞した石巻健育会病院のプレゼンテーションも注目を集めました。地域密着型の医療を実践しており、スタッフが理念教育を実施し職員のモチベーションを高める取り組みが評価されました。11年連続で身体抑制ゼロという素晴らしい実績も持っています。
他の参加病院のユニークな取り組み
本アワードには、その他にも多様な取り組みを持つ医療機関が登場しました。
- - 三重ハートセンターでは職員の意見を反映した就業時間の調整を行っています。
- - 岐阜市民病院ではバイタルサインをリアルタイムで可視化するシステムを導入し、迅速な医療判断が可能になっています。
様々なコンテンツが充実したナースまつり
ナースまつりでは、講演やファッションショーなど、看護の未来を考えるさまざまなコンテンツが用意されています。全国から集まる看護職の交流は、新たなヒントや刺激を受ける貴重な機会とされています。
今後の展望
ナースまつりは看護師のワークライフバランスを見直し、より良い職場環境を生み出すために大切な役割を果たしています。これからも看護の未来を切り開くため、参加者の声を反映し続けることでさらなる発展が期待されます。