公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)が、香港で行われた「World Football Summit(WFS)」において、女子サッカーの発展に寄与した団体として「Female Leader Award for Leading Women in Sport」を受賞しました。この大会は世界中から3,627人が参加し、サッカー業界における新たなトレンドや課題を議論する場として注目されています。
WEリーグを代表して参加した理事の大滝麻未氏は、受賞の喜びとともにスピーチを行いました。その中で、WEリーグ設立当初は国際的な評価を受けることなど想像もできなかったと語り、家族のような感情で感動を表しました。彼女は、WEリーグが推進している「WE ACTION」という社会貢献活動を強調し、このプログラムが女子サッカーの理念を実現するために重要であることも明らかにしました。
WE ACTIONは、全12クラブが参加し、KPMG コンサルティングをはじめとした多くのパートナー企業やメディアと共に、スポーツにおける多様性に関する社会課題に取り組む活動です。大滝氏は、WE ACTIONに参加したことが自身にとっても大きな意義をもたらし、プロ選手として社会との繋がりを深められたと述べました。
また、SOMPOホールディングスやクラシエのサポートが、WEリーグの成長に大きく寄与したことも伝えました。特にクラシエが初のカップタイトルパートナーとなることで、WEリーグの決勝戦は記録的な入場者数を達成したと報告されています。これにより、経済的な成功も手に入れつつあります。
大滝氏は、WEリーグの使命を「競技面、社会連携、事業面の好循環を創り出すこと」と定義し、世界レベルの選手を育てるとともに、社会に向けてポジティブな変化を促すことを目指しています。彼女の言葉には、プロサッカー選手になるためには多くの人々のサポートがあったとし、その支えに感謝しつつ、今後も女子サッカーの発展に寄与したいとの意欲が表れました。
最終的に、自身がプロ選手として活躍することで、すべての女性と女の子がサッカーやスポーツを通じて輝く機会を得られる世界を共に創り上げていきましょうと力強く呼びかけました。WEリーグの受賞は、女子サッカーの素晴らしさを広める契機となり、その重要性がさらに認識されることにつながるでしょう。この受賞をきっかけに、WEリーグや女子サッカーの更なる発展に期待が寄せられます。