営業研修の現状を調査！満足度の低下が示す真の課題とは

営業研修の現状を調査！

新型コロナウイルスの影響で、営業研修のスタイルが大きく変化しました。従来の対面形式からオンライン形式に移行する企業が増えた結果、受講者の満足度にも変化が生じています。今回は、営業研修を受けた経験がある107名を対象に実施された調査結果をもとに、研修への満足度や課題を詳しく見ていきます。

調査の概要

調査は2021年1月の25日から26日までの2日間にわたり、インターネットを通じて行われました。1～2年以内に営業研修を受けた経験のある107名を対象に、主に直近の研修形式や満足度などが問われています。

研修形式の現状

営業研修を受けた際の形式を見てみると、対面形式で受講した人が66.4%と大多数を占めています。一方で33.6%の人がオンライン形式で研修を受けたことについて答えています。新たに得られたデータから、受講者が受けた研修の形式は多様化していますが、それぞれの形式に対する満足度も異なる結果が見えてきました。

オンライン研修の満足度

オンライン形式で研修を受けた36名に対して、その満足度を尋ねたところ、約16.7%が「満足していない」と回答。さらに、8.3%の人が「全く満足していない」と述べています。この結果からはオンライン研修に対する不安や不満が浮き彫りになりました。特に「講師の話が一方的で長く、つまらなかった」という意見が66.7%に上り、業務連絡の影響で集中できなかったという回答も少なくありませんでした。

対面研修の現状

対面形式の研修を受けた71人では、69.0%が「満足した」と眺める一方、21.1%の人が不満を感じていることが明らかになりました。特に「研修コンテンツの質が低かった」という意見は43.8%にものぼり、実践的なフォローが不足していたことについても同様の割合が示されています。このように、対面研修でもコンテンツの質が満足度に大きく影響することが分かりました。

未来の営業研修の在り方

調査を通じて、営業研修に対する受講者の意見が様々です。特に「実践・定着に向けたフォローを望んでいる」という声は32.7%に達し、研修時間の短縮を望む意見も29.9%に上ります。また、受講者自身が研修内容を選べる柔軟性が求められていることも明らかになりました。

新型コロナウイルスによる影響が未だ続く中、営業研修は変化を強いられています。今後は、研修の形式や内容を受講者のニーズに合わせて見直すことが求められるでしょう。特に、「短時間での受講」「自分のレベルや課題に合った内容」「実践を重視した継続的なフォロー」が今後の研修において重要な要素となることが予想されます。