自動車船の荷役中断を減少させる新技術
株式会社商船三井は、大和チエン工業株式会社及び商船三井テクノトレード株式会社と手を組み、自動車船の船内において車両の移動を支援する新たな機材「スケーター」を開発しました。この技術の導入により、自力走行が困難な車両でも迅速に移動できるようになり、荷役作業の効率化が期待されています。
従来の課題と「スケーター」の役割
従来、自力で移動できない車両が船内で発生すると、牽引車の手配が必須でした。この手配には時間がかかり、港によっては牽引車が利用できないこともありました。その結果、荷役作業は数時間も遅延することがしばしばでした。これが他の車両や荷役作業全体に影響を与え、出港の遅れを引き起こすこともありました。
「スケーター」を導入することで、対象の車両を約5分で安全に移動させることが可能になります。これにより、港での荷役停滞を大幅に軽減し、迅速な出港が実現されます。
スケーターの機能と利点
スケーターは、対象車両に直接取り付けて使用する専用の機材です。外部の支援を必要とせず、すぐに荷役作業に戻るための手助けを行います。これは、急速な対応を求められる自動車輸送の現場において、非常に重要な要素です。特に、大型の自動車船は多くの車両を狭いスペースに積載するため、一台の車両に問題があれば、他の車両にも影響を及ぼしてしまいます。
自動車船では、数千台の車両が限られた間隔で積載されています。前後約30cm、左右約10cmのスペースで積まれるため、燃料切れやバッテリー放電などで動けなくなる車両が生じると、周辺車両の荷役にも影響が出るのです。
今後の展望
商船三井は、この「スケーター」の導入を通じて、グローバルに寄港する全ての港での安全かつ迅速な自動車輸送の実現を目指します。また、今後も安定した自動車輸送体制の構築に努め、安全かつ高品質な輸送サービスの提供を続けていく所存です。
このように、自動車船の荷役作業に革命をもたらす「スケーター」は、時間と効率を考える現代の輸送業界において非常に重要な役割を果たすことが期待されています。今後の展開に注目です。