兵庫大学が描く地域創生の未来
兵庫大学現代ビジネス学部は、地域創生を目指し、“地域創生SDGs”をテーマにした数々のプロジェクトを展開しています。特に注目されるのは、地元の稲美町や高砂市と連携し、学生たちが主体となって地域活性化に貢献するという取り組みです。これには、プロジェクトベースの学習(PBL)の方式を採用し、実践的な学びを通じて社会課題の解決を目指しています。
「SOTOMANABI」の理念
同学部では、座学だけではなく、実際の体験を重視した教育方針を採用しています。これを「SOTOMANABI」と名付け、ボランティアやインターンシップ、短期留学さらに地域の事業を通じた学びに活用します。このような形式の授業は、学生たちに社会の変化に柔軟に反応し、問題解決能力を養うことを目的としています。
地域との共創チャレンジ
具体的な取り組みには、「カンパニープロジェクト」があります。このプログラムでは、大学祭の模擬店を株式会社として運営し、地元の企業と連携しながら資金調達や営業活動を行います。意義ある体験を通して、学生たちが経営の実務を学ぶ機会を得るわけです。さらに、その成果として株主総会まで実施するなど、ビジネスの流れを一貫して体験します。
学生プロデュースウェディング
また、2年次以降の取り組みとして、「学生プロデュースウェディング」と「あじさいプロジェクト」があります。「学生プロデュースウェディング」は、少子化に悩む地域自治体と組み、学生が結婚式の運営からカップルの募集までを実施します。このプロジェクトでは、地域資源を有効活用し、地元の農村風景を基にした結婚式を行うことで、地域の魅力を再発見します。
あじさいプロジェクト
さらに、「あじさいプロジェクト」では、大学キャンパスや周辺のため池にあじさいを植え、地域の美化を図ります。植えたあじさいは、プリザーブドフラワーとして地元の大地農園に販売され、そこで得た収益金は地域の「こども食堂」に寄付されます。これによって、地域の子どもたちの支援にも繋がる、まさに地域に根ざしたソーシャルビジネスです。
TEAM EXPO 2025への参加
兵庫大学は、2025年に開催予定の大阪・関西万博において、共創パートナーとしても活動します。「TEAM EXPO 2025」プログラムの一環として、「SDGs実践塾」を発表し、未来の社会についてのビジョンを広める役割を担います。これにより、地域と大学が一体となって持続可能な未来を見据え、学生たちがその先導役となることが期待されています。
結論
兵庫大学が進める地域創生SDGsの取り組みは、教育と思いをストレートに地域へ還元する姿勢が明確に表れています。学生たちが挑戦するこのプロジェクトは、地域活性化に寄与するだけでなく、持続可能な社会をつくるための次世代のリーダーを生み出すことに繋がるでしょう。これからもますます注目が集まる取り組みが期待されます。