渋谷が生む新しいお酒、クラフトサケとビールの誕生
渋谷の中心に位置する「渋谷区ふれあい植物センター」。ここでは、農業とは無縁と思われる都会の景観が広がる中で、地域住民やボランティアと共に様々な植物が育てられています。「アーバンファーマーズクラブ」によるこの取り組みは、ただの植物栽培にとどまらず、育てた作物を原材料にしたお酒の醸造へと進化を遂げています。
アーバンファーミングの魅力と地域貢献
2023年7月29日にリニューアルオープンしたふれあい植物センターは、「農と食の地域拠点」として注目されています。主にマンゴー、グアバ、コーヒー、パイナップルなどの熱帯性果樹や、レモングラス・ラベンダーなどのハーブを育てることで、地域の人々に農業への理解を深めてもらっています。ここでは、誰でも家庭菜園を始められる講座や、生ごみを堆肥化するコンポスト講座なども開催され、食の楽しみを広めています。
特に、地域の植物愛好家からなるボランティアが参加し、ハーブガーデンやホップ栽培に取り組む姿勢は、地域のコミュニティづくりの一環として有意義なものです。彼らの協力の下、育てた植物たちが新しい飲み物として皆に親しまれる日が近づいています。
クラフトサケの魅力
アーバンファーマーズクラブでは、2024年度からクラフトサケの醸造をスタートさせ、続いて2025年度からはビールも製造を見据えています。現在はすでに、「稲とアガベと渋谷の植物園」や「渋谷トロピカル」といったクラフトサケが市場に登場し、その新しい試みに人々の期待が高まっています。
- - 『稲とアガベと渋谷の植物園』:14種のハーブを使用し、植物園の豊かな香りが楽しめる一品として完売。
- - 『渋谷トロピカル』:現行製品であり、パイナップルやジャボチカバといったトロピカルフルーツを利用した、甘味と酸味の絶妙なバランスが特徴です。
これらクラフトサケは渋谷の土地ならではの素材を生かし、味わい深いお酒へと生まれ変わっています。まさに、渋谷で育った植物たちが、お酒の新たな楽しみを提供しているのです。
地域イベントとコミュニティの力
10月18日(土)には、『渋谷ボタニカル×クラフトサケ』というイベントが行われる予定です。ここでは、クラフトサケの醸造を手がける佐藤太亮氏を迎え、トロピカルなテーマでの酒造りについての発表やワークショップが行われます。また、参加者同士での自由なアイディア交換も企画されており、地域コミュニティと酒造りが深く結びつく貴重な機会となっています。
このように、地域を盛り上げるためのアーバンファーミングの試みと、そこで生まれるユニークなクラフト酒が渋谷から発信されていることは、多くの人々へ新しい食文化を提供することに繋がっています。
お酒の購入とお問い合わせ
渋谷区ふれあい植物センターの1階ショップでは、これらのクラフトサケやビールを購入することができます。お酒好き・家庭菜園に興味のある方はぜひ実際に味わってみるといいでしょう。これからの季節、新たな飲み物としての体験を通じて、渋谷の街に新しい風を吹かせることが期待されます。
【商品に関するお問合せ】
渋谷区ふれあい植物センター(担当:齊藤)
電話:03-5468-1384(10:00~21:00)
Mail:
[email protected]
このように、渋谷から生まれた新しい酒の誕生は、今後も地域を活性化する鍵となっていくでしょう。