地域経済の新たな可能性を発信！岡山の株式会社点々がグランプリ受賞

岡山県の株式会社点々、POTLUCK AWARD 2025でグランプリを受賞

2025年10月7日、東京ミッドタウン八重洲にて開催された『POTLUCK AWARD 2025』で、岡山県西粟倉村の株式会社点々がグランプリを獲得しました。このアワードは地域経済の新たな可能性を示す取り組みを表彰するもので、参加者約600名の前で熱いプレゼンテーションが繰り広げられました。

POTLUCK AWARDの趣旨とは

三井不動産株式会社と株式会社ユーザベースの共催によって実施されるPOTLUCK AWARDは、地方創生や地域経済の再生を目指しています。昨年に引き続き、全国から100件を超えるプロジェクトが集まり、その中から厳選された12組が最終プレゼンテーションに挑みました。

グランプリ受賞者株式会社点々の取り組み

株式会社点々は、20世帯40人の集落から生まれたマイクロエリアブランドです。平飼い養鶏を基軸とし、地域資源を活用した持続可能な農業と職業の創出を目指しています。具体的には、規格外の農産物や食品廃棄物を利用した自家製の発酵飼料を鶏に与え、有機農業に取り組んでいます。また、獣肉を用いた加工品や調味料の開発も行っています。

単なる養鶏ではない

点々の取り組みは、単なる養鶏に留まらず、地域循環型の農業モデルを実現することを目指しています。環境負荷を軽減しながら、雇用を創出し、ごみを減らす仕組みを構築しているのです。現在はECサイトや自社店舗での販売に力を入れており、2027年には宿泊施設、2028年には飲食施設を開設予定です。

OWB株式会社の準グランプリ受賞

準グランプリにはOWB株式会社が選ばれました。南相馬市小高区で地域の100の課題をビジネスを通じて解決する取り組みが評価されました。無人の町にコワーキングスペースや食堂、商品販売所を立ち上げ、地域の復興を支援しています。

イベントの意義

POTLUCK AWARDは、地域経済を活性化するためのプラットフォームを提供し、都市と地方、企業と自治体が協力し合う重要な場となっています。また、トークセッションや地域の特産品を楽しむブースもあり、来場者は多様な体験を通じて地域の潜在能力を体感することができました。

未来への展望

このアワードが目指すのは、地方や地域の挑戦を可視化し、横の連携を促進することです。株式会社点々のような取り組みが評価されることで、他の地域にも波及効果をもたらし、多様なビジネスモデルが続々と生まれることが期待されます。

地域の固有の魅力や可能性を引き出すことが、地域経済の再生につながるのです。地域の経済発展に寄与するPOTLUCK AWARDは、これからもその意義を深化させながら進化し続けることでしょう。