SailPointが発表した最新のアイデンティティセキュリティ機能とは
SailPointが推進するアイデンティティセキュリティの未来
企業向けアイデンティティセキュリティのリーダーであるSailPoint Technologies, Inc.は、2024年10月22日に新たな機能強化を発表しました。日本法人であるSailPointテクノロジーズジャパン合同会社は、その詳細を明らかにしています。
SailPoint Identity Security Cloudの革新
新しく強化されたSailPoint Identity Security Cloudは、ユニファイドアイデンティティセキュリティプラットフォーム「SailPoint Atlas」を活用しています。このプラットフォームは、多国籍企業が多様な環境の中で安全にデータやアプリケーションへのアクセスを管理できるように、有効な機能を備えています。
主な新機能
今回の機能強化では、以下の3つの重要な機能と新製品のプレビュー版が登場しました。
1. ダイナミックアクセス権限ロール
- ユーザーはコンテキストに応じた属性値を追加し、必要なロールを効率的に管理できます。これにより、無秩序なロールの増加を防ぎ、ビジネスニーズに即した柔軟な権限管理が可能になります。
2. データセグメンテーション
- 強力な権限委任管理を実現するため、詳細なコントロールレイヤーを導入しています。この機能により、企業内でのデータプライバシーに関する規則を遵守しつつ、各事業部門の独立した管理が可能になります。
3. アクセス権限モデルメタデータ
- カスタムメタデータ属性を用いて、ロールやアクセスプロファイルにビジネスコンテキストを追加します。これにより、AIによる分析精度が向上し、情報に基づいたより良い意思決定がサポートされます。
さらに、AIを活用したアプリケーションオンボーディング機能が強化され、組織はアプリケーションの検出から実装までを迅速に行えるようになりました。
SailPointアイデンティティリスク
新たな製品「SailPointアイデンティティリスク」は、アイデンティティの行動パターンに基づく分析を行い、人間とマシン両方のユーザーセッションを高度に可視化します。この製品は現在、限定提供中で、脅威検出の各フェーズにおける予防策を講じることが可能です。これにより、企業は継続的なリスク評価を行える新たな手段を手に入れることができます。
エージェント型AIツールの登場
また、SailPointは年次カンファレンス「SailPoint Navigate」で、エージェント型AIツールの初公開を行いました。このツールは、ユーザーがアイデンティティ管理やセキュリティに関する質問に対し、簡単な対話形式で回答を提供するインテリジェントアシスタントとして機能します。
このツールは2025年上半期に全顧客向けに一般提供される予定です。利用者は、アイデンティティ管理とセキュリティに関するさまざまな疑問を解決するシンプルでインテリジェントな方法にアクセスできることになります。
結論
SailPointの新たな取り組みは、現代の企業が直面する複雑なセキュリティ課題に対応するものであり、アイデンティティを通じた包括的な管理と保護を実現することを目的としています。今後も進化するサイバー脅威の中で、SailPointは重要な役割を果たすことでしょう。
会社情報
- 会社名
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SailPoint テクノロジーズジャパン 合同会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2丁目23番1号アークヒルズフロントタワーRoP806号
- 電話番号
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