アートと文化を感じる盛りだくさんの内容
11月25日、完全和英併記の美術情報誌『ONBEAT vol.23』が発売されます。この号では、日本の現代美術や建築に焦点を当てた特集が組まれており、ダミアン・ジャレと名和晃平、藤本壮介など、著名なアーティストへの独占インタビューが掲載されます。読者にとって、アートを用いた文化の豊かさを再発見できる貴重な内容となっています。
号の特集内容
大きな見どころとして、名和晃平とダミアン・ジャレの特集があります。彼らは舞台作品《VESSEL》でのコラボレーションから、長い歴史を持つ共同制作を続けてきました。この秋には、延期されていた《Planet [wanderer]》の本邦初上演も実現され、彼らのアートへの情熱を直に聞く貴重なインタビューが掲載されています。特に、二人のアートに対するアプローチや制作の現場が語られることで、作品の裏側に迫っています。
また、名和晃平自身の近年の活動にも焦点が当てられています。ルーヴル美術館での《Throne》や、その他の国際的なプロジェクトに関する彼の思いや創作の背景を探るインタビューも必見です。彼がどのように「身体」と「素材」を通して自身の作品に命を吹き込み、表現しているかを深く理解できる機会となっています。
藤本壮介と建築の未来
建築家藤本壮介は、2025年の大阪・関西万博のデザインプロデューサーを務め、森美術館での個展「藤本壮介の建槃:原初・未来・森」を開催しました。彼は、さまざまな価値観が交錯する現代において、どのように建築が新しい関係性を生み出すことができるのかについて語ります。特に、万博の役割や建築のルーツについての考察は、今後の建築の在り方に対する洞察を与えてくれます。
現代美術のダイナミズム
「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010」展のコーディネーターである神谷幸江さんへのインタビューも見逃せません。彼女は、この時期における日本の美術表現の意味や影響を検証し、現代におけるアートの重要性を語ります。冷戦が終わり、国際的な対話が活発化する中で、日本がどのようにアートシーンを築いてきたのか、その歩みを知ることができるでしょう。
エマ理永と日本刀の可能性
その他にも、アーティスト兼ファッションデザイナーのエマ理永、そして刀匠の宮入法廣へのインタビューも掲載。エマは、ウエデイングドレスや大規模な個展を通じて、科学や数学を絡めたデザインを展開。また、宮入は刀鍛冶の伝統と現代における日本刀の役割について語っています。
連載企画の魅力
『ONBEAT vol.23』には、長谷川祐子や林信行、生駒芳子による連載企画も充実。アートと科学の新たな関係や、2025年の万博におけるアートの影響、さらには日本の伝統工芸とファッションの融合について、各作家の独自の視点で深掘りされています。
注目の若手作家たち
特に注目したいのは、「ONBEAT が推薦する注目若手作家たち」コーナーです。新進気鋭のアーティストたちの作品が紹介され、今後のアートシーンを担うであろう才能が見逃せません。
11月25日火曜日の発売を前に、アート愛好家は期待に胸を膨らませていることでしょう。美術やデザイン、文化に興味がある方は、ぜひ手に取って、その魅力を感じてみてください。