神戸市立布引中学校におけるダンス体験学習の取り組み
神戸市立布引中学校では、12月5日にダンスをテーマにした特別な授業が行われます。この授業は、ダンスカンパニー「株式会社お・ど・ら・ぼ」との共同プロジェクトとして展開されるもので、学生たちが踊りを通じてクリエイティブな能力を育むことを目指しています。
体験学習の目的と内容
今回のダンス体験学習は、エンターテイメントビジネスやショービジネスに関する理解を深めるだけでなく、以下のようなスキルを養うことに重点が置かれています。
- - 協調性: グループでダンスを作り上げることで、他者とのコミュニケーションを学びます。
- - 発信力: 自分たちの考えや感情を表現する能力を高めます。
- - クリエイティブ能力: 新たなアイデアを形にする力を育てます。
- - 表現力: 身体を使って伝える術を習得します。
このプログラムは、新しい学習指導要領に即した「主体的・対話的で深い学び」を実現し、アクティブ・ラーニングをみずから体現する機会となります。ダンスワークショップでは、生徒たちがチーム分けされ、教室や体育館を使用してダンスを創作していきます。
具体的なタイムスケジュール
- - 8:50-9:20: 中学生向けのキャリア形成講演会
- - 9:30-12:40: ダンスワークショップ(学年を2グループに分けて行います)
- - 14:25-14:50: ダンスショーケース(おどらぼの講師と教師による共同のパフォーマンス)
- - 14:50-15:15: 鑑賞会(午前中に撮影した映像の上映)
最後に、生徒たちが制作したダンスを撮影し、編集した「学年のプロモーションビデオ」が上映されます。これが彼らの努力と創造性の成果物となることでしょう。
おどらぼプロジェクトの概要
このダンス体験学習は、株式会社おどらぼが2014年に始めたプロジェクトの一環です。「おどりラボラトリー」という言葉から名付けられたおどらぼは、地域のダンサーのための環境を整えることを目的に活動しています。2015年に法人化し、ダンサーの雇用創出や教育プログラムの開発に取り組んでいます。代表の巖良明は、関西学院大学卒業後、数々の舞台やイベントでの演出・制作にかかわる中で、ダンスの普及と環境整備に尽力しています。
これまでに延べ150組以上の参加者があり、成功を収めているこのプロジェクトは、ダンスの楽しさや魅力を多くの人に伝えることを目指しています。また、関西にとどまらず、東京や名古屋にまで活動を広げています。
神戸市立布引中学校について
布引中学校は、男女共学の公立中学校で、今年創立70周年を迎えました。今回のダンスワークショップは第2学年の65名の生徒が参加する予定です。位置する神戸市中央区熊内町は、歴史ある学び舎として多くの生徒に愛され続けてきました。
このような取り組みは、健全な若者の文化の醸成につながり、彼らの成長を支える重要な活動と言えるでしょう。今後もダンスを通じて多くの新しい経験が学生たちに提供されることを期待しています。