株式会社ジェーシービー(JCB)は、最新のAI技術を活用した加盟店審査・登録システムの対象を新たに広げることを発表しました。もともと2023年6月にEC決済代行サービス事業者向けに導入されたこのシステムですが、今後は店頭決済代行サービス事業者にも利用可能となります。この特徴的なシステムは、加盟店審査に要する時間の大幅な短縮を実現し、加盟店の審査精度も持続的に向上させることが期待されています。
新システムの概要
新たに導入されたシステムでは、決済代行サービス事業者が加盟店情報を自身でアップロードできる仕組みが整っています。その結果、不備チェックや審査、マスタ登録といった一連のプロセスが完全に自動化されました。従来は、加盟申請から結果が出るまでに2~3営業日かかっていましたが、今では最短で4時間以内に審査・登録を完了できるようになっています。
また、このシステムはAIが過去のデータを学習し、外部情報の収集や分析も行うため、精度が継続的に向上していく見込みです。審査においては、AIを用いた自動判定が行われ、判定率は約90%に達しています。これにより、業務の効率化とリードタイムの短縮が実現されることになります。
本システムはクラウド基盤で開発されており、柔軟なサービス拡充が可能な点も大きな特徴です。現在、決済代行サービス事業者とのシステム間のファイルデータ連携機能の開発も進めており、今後も加盟店のニーズに応じた新機能のリリースが予定されています。
対象拡大の背景
2023年6月にEC決済代行サービス事業者を対象に本システムがリリースされたのは、急速に拡大するキャッシュレス決済市場において、加盟店との取引が年々増加しているからです。EC加盟店だけでなく、店頭加盟店も対象にすることで、より多くのニーズに応えられるようにするために対象拡大が決定されました。
JCBは、これからも「おもてなしの心」と「きめ細かな心づかい」を基に、個々のお客様の期待に応えるサービスを提供していきます。「便利だ」「頼れる」「持っていてよかった」と思っていただけるような、唯一無二の存在を目指し続けます。詳細については、JCBの公式noteやプレスリリースをご覧ください。
安全で信頼のある加盟店網の拡大を図りつつ、サービスの質を向上させていくJCBの今後に注目です。