高校生の手で生まれた富良野の新しい特産品「ヒメナッツ」

高校生が創り出す新たな富良野の特産品「ヒメナッツ」

北海道富良野市が次の世代を担う若者たちと共に創り出した新特産品、「ヒメナッツ」が注目を集めています。これは、地域資源の魅力を再評価し、地元の誇りを育むことを目的とした『産官学連携によるふるさと納税共創プロジェクト』から生まれたものです。

このプロジェクトでは、昨年に続き、富良野高校の生徒たちが中心となり、地域資源の価値を考え、新たな魅力を生み出す取り組みが行われました。特に注目すべきは、地元の株式会社野菜田とコラボレーションし、彼らの代表商品「スナックサプリ」の新バージョンを開発した点です。そんな取り組みを通じて、富良野市への愛着と誇りを深めることが目的です。

プロジェクトの背景と目的

プロジェクトは富良野高校商業クラブ「ビーグルCoCo」の3名によって推進され、商品企画からネーミング、パッケージデザインなど全てに関与しました。彼らは特に、20〜30代の女性をターゲットにした商品の開発に取り組み、健康と美味しさを両立させた「ヒメナッツ」を完成させました。また、女子高生らしい視点を持ち込んだことで、より新鮮でユニークな商品が生まれたといえるでしょう。

開発のプロセス

プロジェクトは以下のステップで進行しました：
1. 野菜田が大切にする製品理念を理解し、消費者のニーズを考慮。
2. ペルソナ設定や栄養素の調査を通じて、商品企画を行う。
3. コンセプトに基づいた商品名とパッケージデザインを考案し、プレゼンテーションを実施。
これにより、地元の資源を生かした、他にはない特産品を形にすることができました。

「ヒメナッツ」の特徴

「ヒメナッツ」は、メロンとクリ、かぼちゃを組み合わせたスナックで、富良野の特徴を色濃く反映しています。この商品は、完全無添加で化学調味料不使用、ノンフライスナックとして、多くの人々に受け入れられるでしょう。また、1個で1食分の野菜を摂取できるため、健康志向の人々にとっては非常に魅力的な存在です。

発表会と地域の反応

7月18日、富良野市立図書館にて行われた報告会では、市長や教育長、企業の担当者などが出席し、「ヒメナッツ」の試食が行われました。参加者は新商品の味に感動し、地元メディアも注目。市長は「野菜の持つ上品な甘みが口の中で広がる」と評価し、岡本校長もその旨を伝えました。

今後の展開

「ヒメナッツ」は今後、富良野市のふるさと納税返礼品としても販売されることになりました。プロジェクトに参加した高校生たちは、自身の経験を次世代に引き継ぐことを期待し、これからも地域のために尽力していく決意を表明しています。生徒たちの地域への思いが詰まった「ヒメナッツ」は、これから更に多くの人々に支持されることでしょう。

この取り組みは、富良野市だけでなく、他の地域でも地域創生の新たなモデルとして、多くの人に影響を与える可能性を秘めています。富良野市、そして北海道の未来が楽しみです。