マイナビが発表した2026年卒大学生キャリア意向調査の結果とは

マイナビの2026年卒大学生キャリア意向調査

株式会社マイナビは、2026年卒業予定の全国の大学生および大学院生を対象に、「マイナビ2026年卒大学生キャリア意向調査2025年7月」を実施し、その結果を発表しました。この調査では、入社予定先の決定状況や、学生たちが抱える不安について明らかにされています。

入社予定先の満足度

調査によると、入社予定先を決めた学生の満足度は平均86.5点と非常に高い評価を得ています。この数値は、理想の職場と比較した際のスコアであり、半数以上の学生が80点以上の評価をつけています。しかし、80点未満の学生は特に、勤務地や待遇の確認を求める声が多く、改善を望む傾向が見られました。満足度を上げるためには明確な勤務地の提示や、福利厚生の充実が必要だとされています。

内々定承諾の決定要因

内々定を承諾する際の最も大きな決め手は「福利厚生の充実」で、37.9%の学生がこれを挙げており、次いで「希望勤務地」や「給与」が続いています。企業選びの際には、実質的待遇だけでなく、働きやすい環境が重視されていることがうかがえます。3月の調査では給与の重要性が指摘されていましたが、最終的には「働く環境」が重視されていることがこの結果からも分かります。

他企業を探す意向

興味深いことに、入社予定先を決定した学生の約4人に1人が、その決定後に他の企業を探そうと考えた経験があると回答しています。実際に行動を起こす学生は少ないものの、情報収集のために就職情報サイトを利用するなどの動きは見受けられました。特に「より良い企業があるかもしれない」という気持ちが、他社を探そうとする原動力となっているようです。

不安要因とその解消法

また、入社予定先に不安を感じている学生は56.7%にのぼります。この不安の大きな要因は、勤務地や配属先の不透明さです。不安解消のために有効な手段として、人事との対話が重要であることも指摘されています。実際に人事担当者と話し合うことで、不安が解消された学生も多いようです。

まとめ

調査の結果、学生たちは十分満足しているものの、明確な情報不足や、他の選択肢を模索する意向があることが浮き彫りになりました。企業は入社前に内定者とのコミュニケーションを強化し、不安を解消する取り組みを進めていく必要があるでしょう。なお、マイナビキャリアリサーチLabでは、こうした調査を通じて、雇用の在り方や個人のキャリアに関する情報を提供しています。