火災保険の補償はどこまで? 地震・水災・家財保険の選択動向を分析

火災保険の補償に関する実態調査

火災保険に加入する際、どのような補償を選択すべきかは、多くの人々にとって大きな悩みとなります。株式会社フラワーズが提供する「wismoney火災保険」では、2024年度に向けた補償希望の実態を知るために、982件の見積もり依頼データを集め、その分析結果を発表しました。このデータは、火災保険の選択に関するユーザーの希望傾向を読み解く非常に貴重なものとなっています。

地震保険に対する意識の高まり

調査の結果、地震保険を希望するユーザーは50.3％に達し、さらに「検討中」と回答した人も15.9％いることが分かりました。これにより、合計66.2％の人が地震保険に前向きな姿勢を持っていることが明らかになりました。最近の地震リスクの増加により、多くの人々が備えの必要性を感じているということが示唆されています。

水災補償に関するリスク認識のばらつき

一方で、水災補償に関しては状況が異なります。水災補償を希望するユーザーはわずか24.4％で、58％は「希望しない」と回答しました。地域による立地条件やハザードマップに対する認識の差が、補償の必要性に対する判断を分けていると考えられます。この結果は、地域特性やライフスタイルにより水災リスクに対する考え方が異なることを示しています。

家財保険の補償希望金額の二極化

家財保険に関しては、「希望なし（0口）」が65％と最も多く、補償を希望したユーザーの中では、特に「400万円以上」を希望する人が144件で全体の約37％を占めました。その反面、「100万円未満」の希望者も2％存在し、補償額の選択には意識の二極化が見られました。このような意識の差は、家庭それぞれの経済状況や過去の経験に影響されていると考えられます。