大規模修繕工事に関する住民の認識と実態
最近の調査によると、大規模修繕工事に関する知識不足が明らかになりました。ホームコンサルティングソリューションズ株式会社が実施したこの調査は、名古屋を拠点とする企業が分譲マンションに住む300名の住民を対象に行ったものです。調査の結果、約60%の住民が大規模修繕工事にかかる費用を「知らない」と回答し、さらに75%がその相場についても認識していないことがわかりました。
調査結果の概要
調査は、2025年11月14日に行われ、対象は修繕積立金を支払っている分譲マンションの住民でした。結果として、直近の大規模修繕工事の費用を「知らない」と答えた人は42%。また、修繕積立金が上がったと感じている住民は44.7%にも上り、その中には1.5倍から2倍以上に増加したケースも存在しました。
多くの方が修繕積立金の現在の残高を把握していないという結果も出ており、約半数が「知らない」と回答しています。このことは、今後のマンションの維持管理において住民が直面するかもしれない懸念を与えています。
大規模修繕工事の把握状況
調査では、住民たちが大規模修繕工事にかかわる費用の見積もりを見たことがあるかどうかも聞かれました。こちらでは見積もりを見たことがない人が52%に達しました。見積もりを確認した方々の中でも、工事の相場や内容について理解できていないと感じた割合は高く、47.9%が「費用について相場がわからなかった」と回答しました。
また、修繕積立金が上がった方の中で多かった増額の目安は「11~20%」で34.3%、続いて「10%以下」と「21~30%」がありました。こうした数字からは、資材費や人件費の高騰が、住民にとっての負担を一層重くさせていることが浮き彫りになり、40%の人が修繕積立金が増えたことに対する不安を抱いていることがわかります。
住民に求められる意識の変化
円安や物価高の影響で、今後の大規模修繕工事の費用がさらに上昇することが予想される中、住民がこの問題に対してもっと関心を持たなければならない状況です。現在、マンションの状態や工事内容に関して無関心でいることは、住民にとって大きなリスクを伴います。特に、管理会社と結託し不当な価格で工事を進める悪質業者も存在する中、自己防衛の意識が求められています。
今後の対策
住民は、修繕積立金を確実に管理し、大規模修繕工事の発注についても主体的に参加する必要があります。まずは、必ず相見積もりを取ること、相場感を把握し、第三者による費用検証を行うことが重要です。こうした自助努力を通じて、適正価格での工事を実施するための基盤を築きましょう。マンションの老朽化問題は、今後ますます顕在化してくるはずです。住民一人一人が考え、行動することで、将来に向けた備えができるはずです。
結論
今回の調査結果は、分譲マンションに住む人たちが直面する現実を如実に示しています。大規模修繕工事においての費用や相場感を理解することは、決して他人事ではなく、自らの住宅の価値を守るためにも欠かせないテーマであると言えます。住民の皆さんには、この調査を機に関心を持っていただき、今後の修繕作業に積極的に関与していくことが求められます。