愛媛県デジタルプロジェクトに参加、エッジAIを活用した商店街活性化

愛媛県における商店街活性化プロジェクト

エッジAI技術を駆使するIdein株式会社が、愛媛県のデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に参加し、商店街の活性化のための新しい取り組みをスタートさせました。このプロジェクトでは、AIカメラを利用して商店街における人流の可視化と、その回遊率向上を図ります。

プロジェクトの背景と目的

近年、今治銀座商店街はかつての賑わいを失い、シャッターの降りたテナントが目立つ状況になっています。1999年のしまなみ海道開通以降、観光の流れやショッピングのスタイルが大きく変わり、その影響で多くの利用者が減少しました。今回のプロジェクトは、愛媛県内外の企業と協力し、商店街の収益力を高めるためにデジタル技術を活用することを目的としています。

特に、AIカメラによるデータ収集は、商店街の利用者の詳細な情報を分析する上で欠かせません。性別や年齢、滞在時間などのデータを24時間体制で収集し、平時とイベント時における人流変化をチェックしていくのです。これにより、商店街がどのようなイベントで集客効果を上げることができるのか、その具体的な施策を立案するための参考として役立てていきます。

昨年度の成果

昨年度のプロジェクトにおいては、商店街にAIカメラを設置し、様々なイベントを通じて人流のデータを収集しました。その結果、利用者の属性やシーズンごとの集客傾向が明らかになり、商店街活性化に向けた具体的提案が可能になりました。

また、データ収集はプライバシーに配慮した形で行われています。AIカメラはリアルタイムで情報を処理し、収集された映像はクラウドに送信されないため、個人情報が漏れるリスクも低減されています。

本年度の展望

今年度も引き続き今治銀座商店街にAIカメラを導入し、得られたデータを基にした施策の実施と効果の検証を行います。さらには、エッジAIカメラを活用した人流計測プランを「商店街活性化支援サービス」として制度化し、愛媛県内外の地域活性化プロジェクトに展開していく計画です。

Idein株式会社とエッジAIプラットフォーム「Actcast」

Ideinが運営する「Actcast」は、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームで、AI技術を活用した様々なサービスの導入を推進しています。このプラットフォームでは、AIカメラやマイクなどのデバイスを活用して、現場のデータを収集し、効果的な施策の立案に結びつけることができます。

また、Ideinは経済産業省からJ-Startupに選ばれ、日本経済新聞社が選定するNEXTユニコーン企業にも名を連ねるなど、その技術力は国内外で高く評価されています。

今後もIdeinはパートナー企業と連携し、商店街の復興だけでなく、地域経済全体の活性化に貢献していきます。