キリンが健康革新に向けてRhelixaに出資、ヘルスサイエンスの未来を拓く

キリンホールディングス株式会社は、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン株式会社と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド『KIRIN HEALTH INNOVATION FUND』を通じて、エピゲノム解析を手がける株式会社Rhelixaに出資しました。この出資は2024年7月30日付けです。レリクサは、エピゲノム解析を中心に、老化状態を測定する検査サービス『エピクロック®テスト』の開発を進めています。これは、生物学的年齢と呼ばれる身体の状態に基づいた情報提供を行い、健康寿命を延ばす手助けとなるものです。

レリクサは東京大学にルーツを持つスタートアップで、エピゲノムの高度な解析技術が強みです。特に日本人に適した解析精度を誇り、膨大なデータを活用して個々の健康リスクを把握することが期待されます。従来の暦年齢とは異なり、生物学的年齢を明らかにすることで、個人の健康管理を一層進めることが可能となります。これにより、生活習慣や食事、運動などのアドバイスを適切に提供できるようになり、ひいては社会全体の健康レベル向上が期待されています。

キリンは「食から医にわたる領域で価値を創造し、CSV先進企業となる」という長期経営構想『キリングループ・ビジョン2027』を掲げています。既存事業の拡大に加え、新たにヘルスサイエンス領域の開発を進めており、その中でレリクサとの取り組みは、ライフスタイルの向上に寄与する重要な一歩となるでしょう。

CVCファンド『KIRIN HEALTH INNOVATION FUND』は、ヘルスサイエンス関連の新技術やビジネスモデルを持つスタートアップ企業へ投資することを目的としています。中長期的な視点での価値創出を視野に入れ、短期的な利益ではなく、持続的な成長を見込んでスタートアップと連携することで、顧客にとって魅力的な提案を行っていきます。例えば、レリクサの独自技術とキリンの製品やサービスが融合することで、より多くの人々に健康的な生活を届けることが可能になるのです。

この度の出資により、Rhelixaは今後もエピゲノム解析を進化させ、新たな健康科学の分野において先駆的な役割を果たすことが期待されます。キリングループは、『食と健康』の新たな喜びを提案し、人々が心豊かに暮らせる社会の実現を目指します。私たちは、今回の出資がもたらす未来の健康イノベーションに大いに期待しています。