東大IPCが出資決定
2025-10-07 12:20:26

東大IPCがBeren Therapeuticsへの出資を決定し、医療革新の道を開く

東大IPCの出資決定とBeren Therapeuticsの展望



東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(略称:東大IPC)が、アメリカのBeren Therapeutics P.B.C.への出資を正式に決定しました。この出資により、東大IPCはBerenの研究開発活動を多角的に支援し、日本の医薬品市場における画期的なイノベーションを促進する役割が期待されています。

Beren Therapeuticsは、CEOのジェイソン・カム氏によって設立され、特に疾患治療に向けた新たなアプローチとして、シクロデキストリンを利用した革新的な治療薬を開発しています。この会社が目指す治療薬は、主に細胞内コレステロールの異常な蓄積を対象としており、これは多くの疾患において病因として知られています。

最近、Berenは米国神経学会において、乳児発症型ニーマン・ピック病C型(NPC)に対する治験薬adrabetadexの効果に関する重要なデータを発表しています。このデータは、治療薬が生存率を有意に延長する可能性があることを示唆しており、治療薬としての将来性を期待させるものです。

Beren Therapeuticsのビジョン



ジェイソン・カム氏は、同社が公益目的法人(パブリック・ベネフィット・コーポレーション)であることを強調し、PMDAを含む各国の規制当局と連携を図りながら、患者に治療へのアクセスを提供することが企業の使命であると述べています。また、東大IPCとの協力を通じて、日本における医薬品研究のユニークな側面を強化し、国際競争力を持つ新たな医療ソリューションを提供していく方針を示しています。

一方、東大IPCのライフサイエンスCIOである大堀誠氏は、Berenの最新の治療研究が「アンメット・メディカル・ニーズ」の解消に寄与できることを嬉しく思うと語り、患者への革新的な治療を届けるサポートができることに期待を寄せています。このビジョンは、ただの出資以上のものであり、双方にとってのWin-Winの関係を築くことができると信じられています。

医療革新への貢献



今回の出資は、日本が直面している「ドラッグ・ラグ」や「ドラッグ・ロス」といった問題に対する解決の一助ともなるでしょう。Beren Therapeuticsは、2025年に設立予定の日本法人を拠点に、日本国内の大学や製薬企業との共同研究を進め、新たな治療法の発見を目指しています。これによって、創薬エコシステムの国際的な連携を強化し、日本の研究者達がグローバルな舞台で活躍できる環境を整えることが期待されています。

今後、Berenの研究がどのような成果をもたらすのか、期待が高まるところです。東大IPCとの連携によって、日本の医療分野における革新が加速されることを多くの人々が待望しています。

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参考情報


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会社情報

会社名
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
住所
東京都文京区本郷7-3-1東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
電話番号
03-3830-0200

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