障害者も楽しめる劇場実現に向けた署名活動の展開
近年、障害者差別解消法の改正により、事業者には合理的な配慮が求められるようになりました。それにともない、観劇やコンサートといった文化イベントのバリアフリー化が重要な課題として浮上しています。しかし、現状では障害者が享受できる文化体験は限られており、多くの劇場では必要な配慮が不足しているというのが実情です。
特に、東京都千代田区に位置する帝国劇場は2025年に休館し、建て替えの計画が進んでいます。この機会に「We Need Accessible Theatre!(ウィー・ニード・アクセシブル・シアター)」という新たな団体が誕生しました。この団体は、舞台ファンや関係者、支援者たちが集まり、すべての人が楽しめる劇場を実現するための活動を始めました。
団体の主要な活動の一つに、オンライン署名が含まれています。目的は、障害のある観客が安心して楽しめる環境を整え、全ての舞台ファンの声を届けることです。署名活動はすでに多くの支持を集めており、2023年5月3日現在で2万筆以上の賛同を得ています。この取り組みは、様々な障害を持つ人々のニーズを反映させるために、劇場に求める具体的な要望についてのアンケートも同時に実施しています。
署名活動への参加はオンラインで行われており、以下のリンクからアクセスできます。ここで得られた署名は、帝国劇場を運営する東宝株式会社に提出され、その後記者会見も行われます。この会見は、来たる5月10日(金)に実施される予定です。
▶️ オンライン署名活動へのリンク:劇場をアクセシブルに038;
(https://www.change.org/AccessibleTheatre)
この記者会見では、活動の主催者たちがどのように障害者の声を反映していくか、また今後の展望について話す機会となります。報道関係者や関心のある方々にはぜひ参加していただきたいですね。参加希望の方は、事務局までお名前とご所属をお伝えください。アーティストや観客、そして全ての人が障害を超えて共に楽しめる劇場を目指すこの取り組みは、文化のインクルーシブな未来を築く大きな一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
- 住所
- 東京都世田谷区代田3-5-29ベルデュール代田305
- 電話番号
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