雪冷熱エネルギーで真夏のオフィスを快適に
日本体育施設株式会社は、北海道の特性を生かした先進的な冷房システムを導入しています。このシステムは、冬に積もった雪を社屋の地下に保存し、夏季にその冷熱を利用してオフィスの空調を行います。2024年に開設予定の新しい北海道営業所では、この雪冷熱エネルギーによって、猛暑時にも快適な環境を提供します。
夏の猛暑と電力コストの増加
近年、夏の暑さは北海道でも増加しており、2026年夏にも猛暑日が続く予想です。この状況の中、空調の消費電力を抑えることは企業にとって重要な課題となります。日本体育施設では、雪を冷房に利用することで、エネルギー使用量を削減しながら快適なオフィス空間を維持することを目指しています。この取り組みは、2026年6月に評価された環境マネジメントシステム「ISO14001:2015」においても、先進的なものとして認められています。
自然資源を活用したオフィス設計
北海道の営業所では、「安全性・快適性」と「省エネルギー・脱炭素」の両方を考慮し、新たに設計されたオフィスです。特に雪冷熱エネルギーの活用は、地域の特性を最大限に生かすもので、同様の取り組みが国内でまだ少ない中、関連施設の調査と技術検証を経て導入が実現しました。
オフィスには、氷室(ひむろ)と呼ばれる地下貯雪施設があり、冬季に集めた雪が冷却に利用されます。この氷室の歴史は古く、日本の古代から自然の寒さを利用する知恵として受け継がれています。さらに現在も各地で同様の文化が存在し、野菜や米の貯蔵に活用されています。
持続可能な働き方の追求
建設業は高齢化が進んでいるものの、資格や技術を持つシニア人材が活躍できる職場環境は重要です。新オフィスでは、シニア従業員が円滑に働けるような配慮がなされています。具体的には、LED照明や木質系内装材を利用して視認性や温かみのある空間を演出し、バリアフリー設計でつまづきのリスクを低減しています。また、足元から冷えを防ぐ床下暖房や、非常時の電力確保にも配慮した太陽光発電設備が導入されています。
これらの取り組みは、社員が安心して長く働ける環境を提供し、業務の効率化にも貢献します。
未来を見据えた企業のビジョン
日本体育施設では、2030ビジョン「もう一歩先のフィールドへ 人と技術で未来を“健”設する」を掲げています。このビジョンに基づき、スポーツ施設の利用者だけでなく、従業員が働く環境づくりに注力し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。今後も、積極的に地域資源を活用し、ウェルビーイングな環境を提供し続けることが期待されています。