小野匠、真田佑馬プロデュース映画『30S』で30代の葛藤を描く

映画『30S』メインキャストとストーリー

真田佑馬がプロデュースした映画『30S』が、ついにそのビジュアルを公開しました。主演は、テレビ番組『TOKYOキャラバンそらMAP』で名を馳せた小野匠。彼が演じるのは、30歳を迎える向井タケルという若者です。初めての主演作である本作は、30代の人生を模索する姿を描いており、小野自身も年齢が近いため、役への共感を深く感じながら演技に挑んでいるとのことです。

物語の核心

『30S』は、30歳の誕生日を数日後に控えた向井タケルのもとに、大学時代の友人である御手洗甲からのメッセージが届くことから物語が始まります。そのメッセージを契機に、タケルは自身の過去を振り返り、彼の人生における重要な選択と出会いを再評価することとなります。

また、タケルの同級生で、アルコール依存症に苦しむ長嶺蓮香役を演じるのは財田ありさ。彼女は、強い演技力で知られ、映画『赤い魚』では主演女優賞を受賞。財田は、自身が演じる蓮香に対する思いを語り、その深みを引き出すために心を尽くして演じているそうです。

新田桃子、小野の相手役としての期待

さらに、物語の鍵となる役割を果たす御手洗薫を演じるのが新田桃子。テレビ朝日のヒーローもの『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』での活躍が話題となり、オーディションで薫役に全会一致で選ばれるなど、その演技力が高く評価されています。新田もまた、自身の成長を背景に薫というキャラクターを演じることの重要性について語りました。

プロデューサーとしての真田佑馬

同映画では、原案とプロデューサーを務める真田佑馬も特筆すべき存在です。キャスティングにおいて、彼はオーディションに立ち会うなど、役者一人一人の人生観を聞き入れ、納得のいく選考を行ったと明かしています。観客にとって、彼のような役者の真摯な姿勢に触れることは、映画をより楽しむ要素となるでしょう。

佐藤克則監督の視点

脚本と監督は佐藤克則が担当します。彼は映画制作に携わる中で、「30歳」というテーマを深く掘り下げています。30歳を迎え、また通り過ぎた人々にとって、それぞれの人生におけるこの節目がどんな意味を持つのかを問いかける作品とすることに注力しているそうです。自らの解答が得られないテーマを扱いながらも、観客に思考を促すことが狙いだと明かしています。