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製造技術の売買プラットフォーム「ASNARO」が国際コンテストで準優勝

株式会社丸菱製作所が開発した製造技術の売買プラットフォーム「ASNARO（アスナロ）」が、一般社団法人SDGs Innovation HUB主催の「SIH国際ビジネスコンテスト2023」の日本・アジア太平洋予選で準優勝を果たしました。10月には世界大会への出場が決定しており、日本・アジア太平洋代表として世界を舞台にその技術力を披露します。

今回の受賞は、ASNAROの事業そのものの独創性に加え、SDGs（持続可能な開発目標）への貢献度が大きく評価された結果です。特に、目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤を作る」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標12「つくる責任、つかう責任」といった目標への積極的な取り組みが、審査員からの高い評価を得ました。

ASNARO：製造業の未来を変えるプラットフォーム

ASNAROは、製造業者が保有する製造技術を売買できるプラットフォームです。単なるマッチングサービスではなく、技術そのものを商品として扱うことで、需要と供給を正確に結びつけることを可能にしています。これにより、中小企業が抱える技術継承や人材不足、設備老朽化といった課題解決に大きく貢献すると期待されています。

中小企業が抱える課題とASNAROの社会的意義

日本の製造業、特に中小企業は深刻な人材不足に悩まされています。若者の製造業離れや高齢化による技術者の減少は、業界全体の大きな課題となっています。さらに、設備投資の費用対効果の低さなども、事業継続を困難にしている要因の一つです。

ASNAROは、これらの課題に対し、技術の売買という新たな商流の創出を通じて解決策を提供します。技術をオープンに取引できる場を作ることで、スタートアップ企業や個人事業主なども高度な技術にアクセスできるようになり、「ものづくりの民主化」に貢献すると考えられています。

丸菱製作所：70年の歴史と未来への挑戦

丸菱製作所は、エレベーター部品や工作機械部品製造を主力事業とする老舗企業です。70年以上にわたる歴史の中で培ってきた高度な技術力と、大型設備を自社で保有することで実現する一貫生産体制が強みです。ASNAROの開発・運営を通じて、製造業の未来に貢献する姿勢が、今回の受賞にも繋がったと言えるでしょう。

ASNAROの今後の展開

ASNAROは、2025年までに1000社、2027年までに8000社の登録を目指しています。まずは丸菱製作所の拠点である中部圏でのサービス確立を目指し、その後、全国展開へと事業を拡大していく計画です。

今回の国際コンテストでの受賞は、ASNAROの大きな飛躍の第一歩となるでしょう。世界大会でもその技術力と革新性を世界に示し、製造業の未来を明るく照らす存在となることが期待されます。

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