国際交流の新たな礎、IntEx Labの設立
沖縄県那覇市に拠点を置く非営利型一般社団法人HelloWorldが、国際交流をテーマにした研究機関「IntEx Lab」(インテックス・ラボ)を正式に設立した。このラボは、国際交流体験(IntEx)が教育現場に与える影響やその効果を調査し、英語教育の向上やグローバル人材の育成に貢献することを目指している。
IntEx Lab設立の背景
HelloWorldは、「世界中に1か国ずつ友達がいることが当たり前の社会をつくる」というミッションのもと、国際交流を通じた教育の実現に向けた事業を行ってきた。その中で、生活困窮家庭の子どもたちに学びの機会を提供する「まちなか留学基金」や、沖縄出身のアーティストAwichとの合同プロジェクト「Know The World Project」の運営を通じ、数百人以上の子どもたちに初めてのホームステイや留学体験を提供してきた。
このような活動を通じて集まったデータや事例を元に、国際交流が果たす役割やその効果を今後の英語教育に活かすための研究を行うためにIntEx Labが設立される運びとなった。2025年には公式サイトを立ち上げ、活動を本格化する。
IntEx Labの取り組み
IntEx Labは、下記の活動を通じてグローバル人材育成と多様性の実現を目指す。
1. 調査研究活動
当研究所では、研究者や大学との連携を強化し、国際交流やグローバル人材育成に関する研究を進める。また、デジタル技術やAIの進展に伴う英語教育の変化に応じて、IntExがどのように役立つかを探っていく。特に、HelloWorldが行う各種プログラムにおいてフィールドリサーチを計画しており、それに基づく実証的データを収集する。
2. 調査結果の公表
教育現場における新たなアプローチに役立つデータを広く提供して、より良い教育実践を促進していくことを目指す。HelloWorldの国際的なネットワークを活用し、国内外の情報収集も行う。
3. セミナー開催
教育関係者や行政と連携したセミナーを定期的に開催し、政策動向や成功事例を共有することで、教育界全体に貢献する意志を持っている。
未来の展望
2025年12月1日には、「第1回・HelloWorldグローバル教育セミナー」が開催される予定で、ここでは教育界の有識者を招き、世界の外国語教育の現状といったテーマについての議論が行われる予定である。これにより、教育課程に関する議論にも寄与しつつ、グローバル人材育成の新たな道を切り開いていく。
IntEx Labは、これから多くの矢を放ちながら、社会に多様性を実装していくための重要な役割を果たすことが期待されている。その活動は英語教育の枠を超え、多様な文化と人々の理解を損なうことなく育むために、今後も注目されるであろう。