廃校跡の新たな拠点へ！香取市で地域貢献型マルシェ開催

廃校の活用と地域貢献

千葉県香取市に位置する旧府馬小学校は、2019年に廃校となり、5年間の眠りを経て2023年に「グーシュ府馬」として再生しました。このプロジェクトは地域の歴史を大切にしながら、地域の人々が再び集う場を提供することを目的としています。

多能工職人育成学校『JMCA』の設立

グーシュ府馬では、地域の深刻な課題とされる減少する大工職人を育成するために、Japan Multi-Crafter Academy（通称：JMCA）が運営されています。かつて日本には90万人いた大工職人も、現在ではその数が半減し、2030年にはさらに減少すると予想されています。この現状を打破するため、JMCAは多能工職人を育成する学校としての役割を果たしています。多能工職人とは、大工や電気、水道など様々な工事が一人でできる技術者を指します。

複合施設としての展望

グーシュ府馬は、今後カフェ、フィットネスジム、コインランドリー、レンタルスペース、就労支援など、地域の人々が自由に集える複合施設としての展開を考えています。これにより、地域活性化を促進し、より多くの人々がこの場所を訪れることが期待されています。

環境整備活動とマルシェの開催

2024年12月1日には、地域の皆様とともに環境整備活動を行う予定です。今回で3回目となるこの活動には、毎回150人以上のボランティアが集まり、近隣の小・中学生から80代の高齢者まで、幅広い年代の方々が参加します。思い出の詰まった旧校舎を一緒に蘇らせるこの取り組みは、地域の結束を深める貴重な機会となります。

終了後は、初めてのマルシェイベント【ふまるしぇ】も開催されます。これは、地域の名称「府馬」とフランス語の「マルシェ」を組み合わせた名前で、地域の新たな憩いの場となることを目指しています。キッチンカーやハンドメイド商品、ワークショップなど、地元のお店が多数出店し、来場者との交流の場を提供します。