社員のメンタルを守る新業務管理システム「アイピア」が登場

新業務管理システム「アイピア」とは？

2023年1月10日、株式会社アイピアは社員のメンタル管理が可能な新たな業務管理システム「アイピア」の販売を開始しました。このシステムは、建設業界を主な対象としており、顧客情報や営業活動、原価管理に加え、社員のメンタル管理にも対応しています。

開発の背景

近年、働き方改革に伴い、長時間労働の改善が求められています。これにより、業務を効率化するためのシステムが各業界で導入されていますが、建設業界は特にITリテラシーが低く、システムの導入において様々な課題に直面しています。また、高齢化が進むこの業界では、新しいシステムを導入してもなかなか業務効率が上がらないのが現状です。

システム導入の失敗原因

建設業界におけるシステム導入が失敗する主な理由には、以下の点が挙げられます。
1. 入力の手間や操作手順の複雑さが、かえって業務時間を延ばしてしまう。
2. 効率化を優先するあまり、社員のメンタルヘルスが管理できず、業務改善の意欲が低下してしまう。

特に二つ目の問題は深刻で、建設業界では新入社員の約50%が3年以内に離職するというデータもあり、メンタル管理の重要性が高まっています。従来の業務に追われて、メンタルヘルスまで手が回らない現状を打開するため、「アイピア」は新たなアプローチを取り入れました。

新しい解決策：日報を活用したメンタル管理

「アイピア」では、社員自身が日報という身近な業務報告の形式を用いて、特別な手間をかけることなくメンタルヘルスの状態を記録できるようにしています。これにより、経営者や管理職はスムーズに社員のメンタル状態を把握することが可能となります。

AIによる情報分析で迅速な対応

「アイピア」は現時点でも十分に利用できる状態ですが、さらに機能を高度化する計画があります。具体的には、入力された内容をAIが解析し、社員のメンタルヘルス状態を詳細に分析します。その結果に基づき、管理者に対する注意喚起や適切な対応方法を提案するシステムを構築する予定です。

このような取り組みにより、社員一人ひとりの心の健康を守ることができれば、建設業界全体の労働環境向上につながることでしょう。