日本マーケティング本大賞2019の受賞作品が決定
2019年、日本マーケティング学会が選出した「日本マーケティング本大賞」の受賞作品が発表されました。今年のノミネートは、全6作品。特に注目を集めたのは、大賞を獲得した『1からのデジタル・マーケティング』です。
大賞作品の紹介
『1からのデジタル・マーケティング』
- - 著者: 西川英彦・澁谷覚(編著)
- - 出版社: 碩学舎
- - 刊行: 2019年2月
この書籍は、デジタル・マーケティングの基礎を学ぶための有益な一冊とされています。理論や事例が明確に組み合わされており、変化の激しいデジタルマーケティングのマネジメントについて、網羅的かつ実務に即した内容が特徴的です。この本は新たな事例に満ちており、専門用語の解説も的確。そして、初心者向けの入門書としてだけでなく、マーケティングに関わる全ての人にとって必要な参考書となるでしょう。
準大賞作品の紹介
『右脳思考』
- - 著者: 内田和成
- - 出版社: 東洋経済新報社
- - 刊行: 2018年12月
この本は、経験や直感の重要性を実務の中でどのように活用できるかを示しています。ロジカルシンキングが重視される中で、感情や直感の役割に光を当て、意思決定やコミュニケーションの方法を提示しています。特に経験や勘の使い方を実務事例に結びつけて詳しく解説している点が新たな発見をもたらしてくれる一冊です。
『マーケティング・リサーチのわな:嫌いだけれど買う人たちの研究』
- - 著者: 古川一郎
- - 出版社: 有斐閣
- - 刊行: 2018年12月
この書籍は、マーケティング・リサーチの意義とその実践的な利用方法について考察しています。特に反日感情がある中国の消費者がなぜ日本製品を購入するのかという事例を通して、データ分析の限界や可能性を深く掘り下げています。。
その他のノミネート作品
- - 『そのクチコミは効くのか』
- - 『消費者視点の小売イノベーション』
- - 『小売構造ダイナミクス』
このように、マーケティングの基礎から応用まで幅広いテーマを扱った作品がノミネートされましたが、受賞作には特に実務に役立つ内容が優先されたと言えるでしょう。昨年のマーケティングカンファレンスでは、賞の結果が発表され、大賞と準大賞が授与される授賞式も行われました。学界と実業界の架け橋となるこの賞は、マーケティングを学ぶ全ての方々にとって、非常に価値のあるものであることに間違いありません。
終わりに
日本マーケティング学会は、マーケティング力の向上を目指し、理論と実践の交流を促進しており、今後も様々なテーマで研究プロジェクトやイベントを展開していく予定です。興味を持たれた方は、ぜひ学会のウェブサイトを訪れてみてください。詳細な情報が確認できます。