ILTMが日本メディアパートナーを『週刊ホテルレストラン』と『TARO』に決定

ILTMが新たにメディアパートナーを選定

国際ラグジュアリートラベルの重要なイベントであるインターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット（ILTM）が、公式日本メディアパートナーとして、株式会社オータパブリケイションズが運営する『週刊ホテルレストラン』と『TARO』を任命しました。この契約の締結により、日本国内の富裕層向け旅行コンテンツの国際発信力の向上と、旅行業界の活性化を目指します。

日本の富裕層旅行市場の動向

ILTMのポートフォリオ・ディレクター、アリソン・ギルモア氏は、日本の富裕層が持つ経済的パワーに期待を寄せています。彼女の述べるところによれば、日本の富裕層はアジア太平洋地域の旅行業界における重要なプレーヤーであり、国内外の旅行需要の回復においても中心的な役割を果たすとのことです。また、世界中のラグジュアリー旅行代理店においても、日本は「一生に一度は訪れたい国」に挙げられることが多く、国境が再開されると、その訪問意欲がさらに高まると予測されています。

オータパブリケイションズのプロフィール

株式会社オータパブリケイションズは、創業から50年以上の歴史を持つ出版業者です。ホテルやレストラン業界に特化した『週刊ホテルレストラン』を主軸に、デジタルコンテンツや関連書籍も展開しており、観光や宿泊業界へのセミナー、コンサルティングサービスまで、幅広い業務を行っています。2019年には、ラグジュアリーツーリズムに特化したメディア事業の『TARO』を立ち上げ、日本市場における海外ブランドの参入支援や国内企業の海外展開を後押ししています。

富裕層旅行市場の未来

世界の富裕層旅行市場は2024年には約22兆円に達する見込みで、日本国内でも高額消費を伴う旅行の重要性が増してきています。観光業界では、地方への誘客や旅行消費の拡大を目指し、積極的な施策が進められています。そんな中で、オータパブリケイションズがILTMと協力することにより、日本を代表するラグジュアリー旅行の舞台を整え、『デスティネーション日本』としての魅力を世界に発信していく計画です。

ILTMの役割と意義

ILTMはリードエグジビション社が主催する完全招待制のBtoB商談イベントで、世界中の富裕層旅行者が望むデスティネーションやホテル、独自体験を紹介する場となっています。ここでは、広範なネットワークを活用してさまざまなビジネスチャンスが創出されます。特にアジア太平洋でのイベントは年々進化し、2021年にはオンラインでの開催が行われたILTM Asia Pacificがその一例です。

まとめ

オータパブリケイションズの『週刊ホテルレストラン』と『TARO』のILTMとの提携は、日本と世界の富裕層旅行業界にとって、新たな展望を開く重要なステップです。多様な情報発信やマーケティング活動を通じて、ポストコロナ時代の旅行シーンにおける日本の威信を確立し、新たなビジネスチャンスを生み出すきっかけとなるでしょう。