フィッシュレザーの新たな挑戦
フィッシュレザーブランド「tototo」は、国連開発計画(UNDP)が主催した「フィッシュレザーの開発技術支援プロジェクト」を無事に完了しました。このプロジェクトは、開発途上国の持続可能な発展を支援するための取り組みとして、2020年から行われている「Japan SDGs Innovation Challenge」の一環です。
プロジェクトの概要
UNDPが展開するAccelerator Labsは、日本の民間企業と協力して115カ国における地域のニーズに対応する解決策を提供しています。tototoは、サモアの現地企業と協力し、廃棄されてきた魚の皮をレザーに加工する技術を用いて取り組みました。このプロジェクトの目的は、サモアの人々がフィッシュレザーを自分たちで製作し、それを商品化できるように技術を習得することでした。
プロジェクト期間中、tototoのメンバーはサモアに滞在し、現地の人々にフィッシュレザー制作に関する技術指導や設備の提案を行いました。具体的には、レザー加工商品のコンサルティングや制作設備の検討を約50日間行い、現地の人々と資源を最大限に活用する方法を模索しました。
サモアの人々の声
参加したサモアのメンバーは、魚の皮がゴミではなく、実際には非常に価値のある資源であることを学びました。「魚の皮を加工すれば、家族を養える収入を得ることができる」との希望を語り、プロジェクトの意義を強く感じています。また、学んだことを家族や友人にも伝え、地域でのフィッシュレザーの理解を深めたいと意気込んでいます。
未来への展望
今回のプロジェクトを通じ、tototoは「廃棄されてきた魚の皮をレザーに変えることが、地域貢献や課題解決につながる」という新たな視点を得ました。今後も日本国内外を問わず、廃魚皮を有効に活用する取り組みを続け、持続可能な開発に寄与していく考えです。
UNDP Accelerator Labsについて
国連開発計画(UNDP)は、世界各地で様々な地域の課題を解決するために、Accelerator Labsを展開。日本の企業と協力する「Japan SDGs Innovation Challenge」は、その一環として、地域の持続可能な発展を目指した多様な会合を組織しています。tototoの取り組みも、その中で高く評価されています。
tototoとは
「tototo」は、持続可能なものづくりを掲げ、魚の皮を利用したフィッシュレザーの製品を展開しています。同社は2019年に設立され、環境負荷の低い製造方法にこだわり続けています。これまでに受賞歴もあり、幅広いメディアの注目を集めています。
公式ウェブサイト:
tototo
このように、「tototo」のサモアでのプロジェクトは、魚の皮を新たな資源として再発見する取り組みであり、地域の人々の生活を向上させる大きな可能性を秘めています。今後の成長に期待が寄せられます。