インフォニアがAIによる次世代不正対策サービスを開発
インフォニア株式会社は、AI(人工知能)を活用した新たな不正対策サービスを発表しました。このサービスは、ECサイトやオンラインゲームサイト、ポイントサイトなどの不正行為を防止するために設計されています。
新サービスのポイント
今回の新サービスは、MicrosoftのAzure Machine LearningサービスによるAutomated ML機能を基にしています。このシステムは、過去の不正注文データをもとにAIが学習し、より高精度に不正注文を検知することを目指しています。さらには、個体識別番号の割り当てといった、従来のサービス「不正対策.com」とも連携が取られ、より多面的なアプローチで不正行為を防止します。
不正行為の現状
近年のインターネットセキュリティの強化に伴い、不正行為はますます巧妙化しています。特に、個人特定が難しくなり、転売目的の不正購入が急増している現状では、今まで以上に効果的な対策が必要です。このような背景の中で、インフォニアはAIを用いることで新たな解決策を提供することになりました。
「不正対策.com」の実績
インフォニアは、「不正対策.com」を2010年より提供しており、これまでに多くのECサイト運営者に対して不正注文防止の効果を発揮してきました。一例として、導入企業では月間15,000件の申し込みの中からおよそ500件の不正を検知し、出荷停止により約255万円の損害を未然に防いだ実績があります。このことは、今後の新サービスでも同様の効果が期待されることを示唆しています。
今後の展開
インフォニアは、この新しいサービスをまずは実証実験として、導入検討企業へ一定期間無償で提供する計画です。その後、実際の利用状況を踏まえて、正式始動へ向けて不正データの検知率向上に努めていく方針です。
Microsoft Azureの利点
「Microsoft Azure」は、世界的に展開されているクラウドプラットフォームであり、優れた支援体制を提供しています。その高い安全性や災害対策面での優位性は、インフォニアが今回の選定にあたり重視したポイントとなっています。 Azureのリソースにより、AIやIoTなどの最新技術を活用して、より一層のサービス向上が見込まれています。
日本マイクロソフトからの支援
日本マイクロソフトは、インフォニアの新サービスの開発を歓迎しており、高い信頼性のもとでグローバルな支援を行っています。今後もインフォニアと協力し、利用者に安全な環境を提供できるよう進めていくとのことです。
会社概要
インフォニアは、1997年に設立された東京都に本社を置く企業で、現在50名の従業員が在籍しています。今後もユーザーのニーズに応え、進化し続けるサービスを提供していく意向を示しています。
詳細については、公式サイトもご覧ください。
インフォニア株式会社