三洋堂書店がHOUSEIの無人店舗ソリューションを導入し新たな営業形態を開始

最近、書店業界に新たな風が吹き込まれています。HOUSEI株式会社が提供する無人店舗ソリューションが、三洋堂書店の運営に革新をもたらしています。このシステムは、特にCOVID-19の影響を受けた店舗経営において、効率化や省力化を図るための優れたツールとして注目されています。

三洋堂書店は、中津川店と高富店という2店舗にこの無人店舗ソリューションを導入し、2024年4月から運営をスタートしました。これにより、全体では18店舗でのスマート無人営業が実現する見込みです。この取り組みは、書店業界における営業時間の短縮傾向を打破し、顧客により豊かな体験を提供することを目指しています。

スマート無人営業のメリット

具体的には、中津川店は通常営業を9:00～21:00に設定した上で、21:00から24:00までの無人営業を行います。一方、高富店はなんと24時間営業を実施する予定です。これにより、時間を気にせず訪れることができる店舗が実現します。

三洋堂書店の代表は、無人営業を通じて「ワクワク・ドキドキ」を提供し、顧客に新しい読書体験を楽しんでもらえることを期待していると語っています。また、今後もさらに多くの店舗にこの仕組みを広げていく計画があります。

現在、本社のある名古屋を中心に、三洋堂書店の68店舗中18店舗がこのシステムを活用しています。具体的には、スマート無人営業を実施する店舗は、24時間営業が可能な店や、特定の時間のみ無人で営業する店舗など、さまざまな形態があります。これらの店舗では、AI顔認証技術「WelcomID」が導入され、非対面式での簡便な入店が可能になっています。

無人店舗ソリューションの全貌

HOUSEIの無人店舗ソリューションは、AIとITを駆使した先進的な店舗運営支援サービスです。このソリューションは、主に非対面での接客を可能にし、人手不足や働き方改革に対する答えを提供しています。具体的な機能としては、顔認証機能による自動ドア解錠、監視サービス、無人決済サービスなどが含まれています。

書店以外にも、ジムやエステなど多様な業種での導入実績があります。例えば、東京都内のゴルフ練習場では、会員が予約した時間帯にのみ開錠する仕組みが利用され、24時間無人で運営されています。これにより、業務の効率化と顧客満足度の向上を両立させています。

今後の展望

今後、HOUSEIは新たなパートナーを募っており、共同開発や販売代理などのプログラムを通じてさらに無人店舗ソリューションの導入を進める予定です。このシステムの普及が進めば、書店業界における働き方はさらに変化し、多様なニーズに応えることができるでしょう。

書店は今や単なる書籍を購入する場所ではなく、多様な体験をもたらす空間へと進化しています。三洋堂書店が取り組むこの新しい営業形態が、今後どのようにお客様の生活を豊かにし、業界全体に影響を与えるのか、大いに期待されるところです。