新しいサッカー観戦体験を提供！音響XRとオープンイヤー型イヤホンが実現した臨場感

スポーツ観戦が進化する！音響XR技術の実証

2024年7月27日、国立競技場で開催された『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo』において、音響XRを活用した新しいスポーツ観戦の実証が行われました。今回の実証は公益社団法人日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）と、NTTの協力のもと、オープンイヤー型イヤホンを使用し、スタジアム観戦の新たなる可能性を模索するものです。

進化する観戦スタイル

従来のスタジアム観戦では、インナーイヤー型イヤホンを使用し、実況や解説を聴くことが一般的でした。しかし、耳を塞ぐことで周囲の音や臨場感が失われるという問題がありました。今回の実証では、NTTが開発した音響XR技術を搭載したオープンイヤー型イヤホン『耳スピ』を導入しました。これにより、実況を聴きながらも周囲の音を感じることができ、まるで自分の隣で解説者が話しているかのような臨場感を体験できるのです。

新しい観戦体験の実証

実証実験では、事前にQRコードをスマートフォンで読み込むだけで、スタジアム内にいる間は特別なアプリをダウンロードすることなく、オリジナルの実況解説が聴ける仕組みが用意されました。

スタジアムにいる観客は、周囲の音環境が80dBを超える中でも、オープンイヤー型イヤホンによりクリアな音声解説を楽しむことができました。また、配信遅延は500msec以下に抑えられ、違和感なく観戦を続けることができました。

NTTの音響XR技術とは？

NTTが開発した音響XR技術とは、リアル空間の音と耳元で再生される音を融合させる技術です。これにより、スタジアムで発生する音や歓声をそのまま体感しつつ、解説を聴ける環境が整っているのです。特に、200mほどの距離の選手のアクションやボールのけり音がリアルタイムで耳元に届きます。

立体音響技術の進化

今回の実証でも、千葉工業大学の研究室と協力し、個々の頭部特性に合わせた音響信号処理を実施。これにより、各体験者が自分にフィットしたベストな音響体験を得ることが可能になりました。この段階で、立体音響技術がもたらす新しい可能性を感じさせる結果となったのです。

今後の展望

今回の実証結果は、今後の音響XR技術を米にした新たなビジネス展開へとつながると期待されています。スタジアムやアリーナでのイベントにおいて、多くの観客がこの新しい観戦体験を享受できるよう、様々な場面での活用が図られています。

今後、このような新しい観戦手法が広まり、ただ試合を見るだけではなく、音による情報をリアルタイムで感じながら、より深い理解と興奮を味わうことができるようになるでしょう。私たちのサッカー観戦がどれだけ進化するのか、非常に楽しみです。

まとめ

NTTとJリーグの共同プロジェクトがもたらした音響XRによるスポーツ観戦の新たな可能性。耳をふさがず、周囲の雰囲気を感じる中で、スタジアムの臨場感と解説を同時に楽しめる体験は、これからのスポーツ観戦の常識となるかもしれません。技術の進化により、訪れるすべてのファンに新鮮な体験を提供し続けることが期待されます。