エコモットの新たな一手、体調管理ソリューションの進化
エコモット株式会社の連結子会社である株式会社GRIFFYは、体調管理ソリューション「GenVital LTE」に新機能を導入することを発表しました。この新機能は「SOS通知」と「転倒通知」で、作業員の健康を一層サポートする内容となっています。
GenVital LTEとは
「GenVital LTE」は、現場作業員が装着するリストバンドを通じて、作業員の心拍数や位置情報、さらには建設現場内の暑さ指数を収集し、体調を4段階で判定する仕組みです。これにより、作業管理者と作業員本人に即座にアラートが通知され、現場での安全管理を強化します。新機能が追加されることにより、作業員が体調不良を訴えたい際にはリストバンドのボタンを押すだけで作業管理者にアラートが届き、転倒時には自動でその情報が送信される仕組みが整いました。
新機能の利便性
新たに追加された「SOS通知」は、作業員が緊急事態を知らせるための便利な機能です。これにより、作業員が体調不良を訴えたいときの手間を極力少なくし、迅速な対応を促します。また、「転倒通知」機能は、作業員が転倒した際に自動で作業管理者に知らせることで、迅速な救助を実現します。これらの機能により、熱中症対策だけでなく、幅広い場面での安全な業務運営が可能になります。
インフラと技術の革新
「GenVital LTE」は、株式会社大林組との共同開発によって生まれた製品であり、既に2024年には大林組が行う数十の現場で導入される予定です。リストバンドは、ソニー製のウェアラブルデバイスで、心拍数を20秒ごとに測定します。また、専用のクラウドサービス「GRIFFY wear.」を介して、リアルタイムでデータ更新が行われ、作業管理者は迅速に状況を把握できます。
具体的な利用シーン
この新しい体調管理ソリューションは、工事現場での安全確保はもちろん、製造業やイベント会場など、多様なシーンでも活用が期待されています。現場内の暑さ指数を外部データと連携し、作業環境を的確に把握することで、リスクの高い作業環境での安全対策が強化されます。作業員が所在する場所を簡単に特定できるため、緊急事態への対応もスムーズです。
エコモットについて
エコモットは、北海道札幌市に本社を置き、2007年からIoTを駆使したソリューションを提供しています。同社は、センサーや通信デバイスの開発に加え、顧客のニーズに応じたカスタマイズにも対応。上場企業として、IoT市場での地位を確立しています。
今後の展望
GRIFFYは、建設業界においてDXを推進する企業として、今後もさらなる製品開発や機能追加を予定しています。デジタル技術を活用することで、安全で効率的な現場管理を追求し続け、業界全体の効率向上に寄与することが期待されます。新機能の効果を通じて、作業員が安心して働ける環境を提供し、業界の未来を築く役割を果たしていくことでしょう。