折りたたみ型スマホ市場、2024年第1四半期は前年比49%成長!HuaweiがSamsungを抜きトップに!

折りたたみ型スマホ市場、2024年第1四半期は前年比49%成長!HuaweiがSamsungを抜きトップに!



2024年第1四半期の折りたたみ型スマートフォン市場は、前年同期比で49%の成長を遂げ、過去6か月で最高の成長率を記録しました。この急成長の背景には、中国メーカー数社の出荷量の増加が大きく影響しています。

特に注目すべきは、Huaweiが初めて四半期別折りたたみ型スマートフォン市場で、これまでトップを走り続けてきたSamsungを抜いて首位を獲得したことでしょう。Huaweiの躍進は、5G対応折りたたみ型スマートフォンが大きく貢献しています。2023年にはLTE対応機種のみでしたが、2024年第1四半期には、同社の折りたたみ型スマートフォン出荷量の84%を5G対応機種が占めるまでに成長しました。

Huawei初の5G対応ブック型折りたたみ型スマートフォンである「Mate X5」は、発売後3四半期にわたって中国の折りたたみ型スマートフォン市場でベストセラーを記録しました。さらに2024年3月には、初の5G対応クラムシェル型モデル「Pocket 2」を発売し、これも第1四半期の出荷量に大きく貢献しました。Huaweiは、自社開発した5G SoCの供給に課題を抱えているものの、依然として高価格帯の折りたたみ型スマートフォンを重要な領域として位置付けています。

一方、Huaweiが中国市場に注力する一方で、HONORとMotorolaは海外市場で大きく出荷を伸ばしています。HONORは、2023年には3%だった折りたたみ型スマートフォン市場におけるグローバルシェアを、2024年第1四半期には12%にまで拡大し、同社はこのジャンルの第3位に躍り出ました。HONORの折りたたみ型スマートフォン「Magic V2」は、折りたたみ時の薄さを特徴としており、これが中国国外での出荷量増加に大きく貢献しました。特に、2024年第1四半期には西欧で最も多く出荷された折りたたみ型スマートフォンとなりました。

Motorolaも同様に、グローバル市場でのシェアを11%に伸ばし、第4位にランクインしました。同社の「Razr 40」(または「Razr 2023」)は、北米でトップモデルの座を獲得しています。

2024年第1四半期には、折りたたみ型スマートフォン市場において、ブック型の出荷量が55%となり、クラムシェル型を上回りました。これは、2021年にSamsungが「Galaxy Z Flip 3」を発売して折りたたみ型スマートフォン市場が立ち上がって以降、初めてのことです。クラムシェル型はSamsungがずっとリードしてきた市場であり、コストパフォーマンスに優れていることから人気を博してきました。しかし、Huawei、HONOR、OnePlus、vivoなどの中国メーカーは、昨年後半から継続的にブック型の新機種を発売してきたため、Samsungのクラムシェル型の出荷は減速しました。その結果、この四半期には両社のシェアが逆転しました。

ブック型の折りたたみ型スマートフォン機種は成長を続けていますが、新機種の発売を控えてクラムシェル型には依然として高い潜在成長性への期待が残っています。Samsungは、性能と信頼性を向上させた「Z Flip 6」で首位奪還を目指しています。Huaweiもクラムシェル型市場に積極的に参入し、低価格機種をラインナップに追加する予定です。HONORとXiaomiもクラムシェル型市場への参入を表明しており、この市場の競争はますます激化するでしょう。

今後、折りたたみ型スマートフォン市場は、5G対応機種の増加、新機種の発売、価格競争の激化など、さまざまな要因によって大きく変動していくことが予想されます。各メーカーは、独自の戦略を展開し、この成長市場における主導権を握ろうとしています。

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