2025年卒の就職率が過去最高を記録！キャリア観の変化も明らかに

就職内定率が過去最高

2025年卒業予定の大学生を対象にした調査結果によると、3月時点での就職内定率は98.8％に達し、2017年卒以降で過去最高となりました。この数値は、企業の採用スケジュールが早期化していることを反映しており、内定取得時期も前年よりも早くなっているようです。具体的には、初めての選考を受けた時期が卒業年前年の2月までで72.9％、内定を取得した時期でも40.3％が同様の期間だったとのことです。

就職活動を通じた自己理解

調査を通じて学生たちの声も集められました。「就職活動を通じて、知らない業界や企業について触れることで社会理解が深まり、自らのキャリア観を見つめ直すことができた」という感想や、「今後の目標や大切にしたいことが明確になった」といった前向きな意見が多くみられました。これは、就職活動が単なる仕事探しにとどまらず、自己成長のきっかけにもなっていることを示しています。

今後の就職活動に向けてのアドバイス

春から社会人になる学生たちは、得た経験や気付きが今後の人生において重要であることを忘れないでほしいというメッセージが調査結果には込められています。次年度の2026年卒の学生に対しても、「自分自身と向き合い、自らのキャリア選択を進めてほしい」という期待が寄せられています。

調査概要

この調査は、リクルートが推進する就職みらい研究所によって実施され、インターネットを通じて行われました。対象者は3,810人で、その内訳は大学生2,973人、大学院生837人となっています。調査の有効回答数は大学生744人、大学院生285人でした。調査期間は2025年3月12日から3月17日までです。

この結果は、企業側の採用競争が激化している背景もあるかもしれませんが、それと同時に学生たち自身が自分のキャリアを真剣に考えるきっかけになったことは明確です。就職活動の中で自分の考えや価値観を見直すことができたことは、これからの社会人生活にとって大きな財産となることでしょう。