国産SAFの供給決定
2025-04-18 10:22:19

SAFFAIRE SKY ENERGYが国産SAFを台湾スターラックス航空に供給へ

国産SAF供給の新たな幕開け



日揮ホールディングス株式会社が、持続可能な航空燃料(SAF)を台湾の新興航空会社、スターラックス航空に供給することを発表しました。この供給は2025年度から実施され、主に神戸空港で行われます。供給予定となるSAFは、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYが製造した国内初の大規模生産の国産SAFです。

SAFの特長とその意義



供給されるSAFは、代替原料として廃食用油を活用しており、環境対策としての意義が高い製品です。この燃料は国際的な認証制度であるISCC CORSIA認証やISCC EU認証を取得していて、原料調達から供給まで国産のサプライチェーンが整備されている点が特徴です。

日揮HDは、SAFのサプライチェーンの構築において原料調達から製造、販売、利用に至るまで一貫した役割を果たしており、脱炭素化社会の実現に向けた価値を社会に訴え続けています。

国内初のSAF大型製造プロジェクト



日揮HDは、2020年からコスモ石油およびレボインターナショナルと協力し、SAFのサプライチェーン構築に向けた事業化検討を進めてきました。その結果、2021年には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業にも選ばれました。

2022年1月には新会社SAFFAIRE SKY ENERGYが設立され、年間約3万キロリットルのSAF供給を目指しています。この製造設備は2024年12月に完成し、2025年度から日本航空や全日本空輸、さらには国際的な航空会社への供給が予定されています。

環境保護への取り組み



このプロジェクトは、持続可能な環境を目指す企業としての姿勢を反映したものです。日揮HDは、国産資源の廃食用油を利用することで、国内でのSAF生産に貢献し、環境保護を推進しています。企業のリーダーシップにより、国内外の航空会社との連携を深め、飛行機燃料の環境負荷を低減する試みが強化されています。

今後の展望



日揮HDは、今後もSAFの利用促進に向けた機運の醸成に力を入れ、安定した国産SAFのサプライチェーンの確立に向けた取り組みを続けていく予定です。日本の航空業界全体が脱炭素を目指す中、国産SAFの提供はその重要な一歩となります。特に、持続可能な航空燃料の需要が高まっている中、日本企業が果たす役割は今後ますます重要になるでしょう。

このように、日揮HDとSAFFAIRE SKY ENERGYの取り組みは、環境保全に対する企業の責任を果たすと同時に、新たなビジネスチャンスを生み出すことにも繋がっていくことが期待されます。


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

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