秋田県立能代科学技術高校での農業教育出前授業の実施

秋田県立能代科学技術高校での農業教育出前授業

先日、秋田県立能代科学技術高等学校にて農業教育の高度化を目指した出前授業が実施されました。このプログラムは、農林水産省が推進する農業人材力強化総合支援事業の一環であり、各都道府県での農業教育の全貌を描く「農業教育高度化プラン」に基づく取り組みです。

秋田県立能代科学技術高等学校

能代科学技術高校は、秋田県の北部に位置し、令和3年に新たに開校した県立高校です。基盤にあるのは、秋田県立能代工業高等学校と能代西高等学校の統合です。この学校は、生徒が社会的・職業的に自立することを目指しており、身に付けた技術や技能を活かし地域の産業を支える人材を育成しています。農業科も設置されており、農業産業に主体的に関わる人材の育成に尽力しています。

農業教育高度化事業の意義

この出前授業は、農業経営や現行の取り組みを専門家から学ぶことを目的としています。生徒たちに農業への興味を持たせ、将来的な就農意欲を喚起する役割を果たしています。また、教育課程の充実を図り、指導力の向上を促進するための重要なステップと位置づけられています。

講演の内容

講演では「全国各地の生産者とつながり取組む農業・食のプロデュース」と題して、農業科に在籍する111名の生徒を対象に、全国の農業者の売上拡大に向けた支援やインターネット販売についての意見交換が行われました。これによって、農業に対する生徒の理解を深め、実践的な知識を得ることができました。

招聘された講師の背景

講師には、五ツ星お米マイスターである小野寺理騎氏が招かれました。彼は、全国の美味しいお米を生産する農家を訪問し、売上拡大に向けた支援活動を行っています。また、ネット通販の分野でもコンサルティングに携わり、多くの企業の売上向上を図っています。地元秋田県にルーツを持つ小野寺氏は、今後も地域の農業産業の発展と人材育成に貢献していく所存です。